札幌の梅の名所として知られる平岡公園(札幌市清田区)で5月10日~20日まで梅林のライトアップが行われる。今回初となるライトアップは、梅の見ごろに合わせ、18時~21時に開催される。
道内で非常に珍しい梅林を有する平岡公園は、住宅街にありながら山林や川に沿った散策路など、自然の地形をそっくり生かした野趣あふれる公園。敷地面積6.5ヘクタールの中に、紅梅種と白梅種が4:6の割合で約1,200本植栽されており、通常5月上旬ごろに開花してから2~3週間程度楽しめる。例年13万人の来園者が訪れ、満開のころは花見客で終日にぎわいを見せる。このライトアップ期間中に2万4千人の来園者を見込んでいる。
ライトアップを行うのは梅が密集している一部で、梅を鮮やかに、また効果的に照らすことができるように、仮設の鉄塔上部に水銀灯を設置し照射するもの。開花期間中は売店がオープンし、梅にまつわるお菓子の販売を予定している。
梅ロールケーキ(1,050円)、梅シュークリーム2個入り(315円)の新メニューのほか、梅林まんじゅう(525円)、梅ドラ(130円)、軽食なども楽しめる。お土産に梅だんご(600円)や梅大福(120円)など多数の梅関連商品も用意している。
営業時間は9時~16時。ライトアップ期間中は時間を延長し20時30分まで。
現在、北海道では花をテーマとした観光振興に取り組んでおり、同企画を通じて新たな観光スポットの魅力づくり、観光資源として道内外からの集客交流の推進を図るために行われるもの。北海道ではライトアップされた木を観賞する機会が多くないため、企画担当者は「この機会に新たな魅力に触れてもらいたい」と語る。