北海道・せたな町がロケ地の映画「そらのレストラン」の公開初日舞台あいさつが1月25日、ユナイテッド・シネマ札幌(札幌市中央区北1東4)で行われた。
同作品は、せたな町で安心・安全な食の在り方を提唱する若手農家と酪農家のグループ「やまの会」をモデルに、絆を深めていく仲間の姿を描く。撮影は2017年にせたな町で撮影された。
舞台あいさつには、主演の大泉洋さん、主役の妻を演じる本上まなみさん、仲間役の岡田将生さん、マキタスポーツさん、高橋努さん、石崎ひゅーいさん、監督の深川栄洋さんが登壇。撮影中のエピソードを交えながら作品をPRした。
出演者らがあいさつする度に大泉さんやほかの出演者らが口を挟むなど、その度に満席となった会場が笑いに包まれ、岡田さんから「前半から飛ばしすぎ」と言葉が出るほど盛り上がりをみせた。
「撮影中は打ち上げや飲み会が楽しかった。ひゅーいが『花瓶の花』を歌って…」と大泉さんが話すと、続けて石崎さんが「(それを聞いた)マキタさんが泣いて、それを見て洋さんが『何泣いているんだよ』と言った後に、マキタさんが歌って洋さんが泣いてということがありました」と話すなど、会場でも出演者のコンビネーションの良さを見せていた。
当日はマキタスポーツさんの誕生日だったため、大泉洋さんが演じた酪農家 設楽亘理(わたる)のモデルとなった、せたな町村上牧場の村上健吾さんが「バースデーチーズ」を差し入れるサプライズもあった。チーズは劇中で実際に大泉さんが作っていたホールチーズで、撮影後も村上さんが15カ月間熟成を重ねたもの。大泉さんが、チーズにトライヤーを差し込み、円柱状のチーズを取り出して、マキタさんへ食べさせる一幕もあった。
記念企画として、流しモッツァレラセットも登場。村上さんが作った一口大のモッツァレラチーズを流し、出演者らが懸命にフォークでキャッチして食べる姿も見られた。
当日の様子は、全国の劇場へライブビューイングでリアルタイム配信されており、締めくくりに大泉さんが演説口調で「私たちは生みの親だけれど、みなさんは育ての親。あなたたち一人ひとりがこの映画を宣伝しなくてはならない」と呼び掛け、最後まで笑いに包まれた初日となった。
1月25日から全国ロードショー。