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札幌で民族共生象徴空間カウントダウンセレモニー 愛称とロゴマーク発表

披露されたロゴを背景にトークセッションする宇梶剛士さん(左)と坂口渚沙さん(右)

披露されたロゴを背景にトークセッションする宇梶剛士さん(左)と坂口渚沙さん(右)

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 「民族共生象徴空間開設500日前セレモニー」が12月11日、札幌グランドホテル(札幌市中央区北1西4)で開催され、愛称とロゴマークが発表された。

道庁赤レンガ庁舎に映し出されたプロジェクションマッピング

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 民族共生象徴空間は、2020年4月オープン予定で、白老郡白老町のポロト湖畔に建設中のアイヌの歴史と今を紹介する拠点。国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設が整備される。同博物館は、北海道で初めての国立博物館となる。

 10月26日~11月11日の間、アイヌ語の愛称「ウポポイ(大勢で歌うこと)」「ウヌカリ(互いに会うこと)」「ウタルニ(人々がいるところ)」の投票を実施。47都道府県からウェブサイトやファクスなどにより、合計1万641票の投票があり、4296票を獲得した「ウポポイ」に決定した。

 発表された「ウポポイ」のロゴマークのメインカラーは、伝統的なアイヌの服飾に使われることが多い紺と赤を採用。ポロト湖の周りの山並みや湖をイメージした形で、アイヌの男性が正装するときに身に着ける儀礼用の太刀を下げるための帯(エムシアッ)の文様もイメージしているという。ロゴ中の6本の縦線は、アイヌ語で「たくさん」を表す表現に使われる数「6」を使い、多くの人々が集う意味を持たせているという。

 「国立アイヌ民族博物館ロゴマーク」も同時に発表された。伝統的なアイヌの家屋の屋根を支える構造の一つである三脚(ケトゥンニ)をイメージし、アイヌ文化の復興や新たな文化の創造を支えるイメージも持たせているという。

 北海道知事 高橋はるみさんは「悲願だった民族共生象徴空間の完成に向けて機運を盛り上げていきたい」とあいさつ。内閣官房アイヌ総合政策室長の橋本元秀さんは「年間100万人の来場目標を立てている。国家的プロジェクトとして、しっかり準備していきたい」と言葉を強める。

 セレモニーには一般客および招待客を含め220人が出席。開設PRアンバサダーで俳優の宇梶剛士さんと、AKB48チーム8で札幌出身の坂口渚沙さんのトークセッションも行われた。

 道庁赤レンガ庁舎では、PRのためアイヌ文化をイメージしたプロジェクションマッピングが投影される。時間は18時30分~20時30分。今月20日まで。

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