歩行者天国となる大通の「さっぽろプロムナード」で8月10日、夏の快適な過ごし方を提案する「おおどおりの打ち水大作戦」が行われた。
札幌の平均気温はこの100年間で2~3度上昇し、昨年は最も遅い真夏日を記録するなど、温暖化の影響が顕著に現れていることなどから、省エネ型の夏の快適な過ごし方を提案するため北海道環境財団と大通地区まちづくり協議会が初めて企画した。当日は、環境省が提唱しているクールビズのひとつとして注目される浴衣での参加を呼びかけ、7月に行われた1回目では約300人が参加した。
今回、打ち水が行われたのは南1条通りの西2丁目付近。おけと柄杓(ひしゃく)を用意し、通り全体に3トン分の高度処理水を散水。散水前と後に気温を検証した結果、地上120センチの気温は28度から26.3度に、路面温度は46.4度から31.5度まで下がった。浴衣姿の女性たちや買い物に来ていた親子連れ、通りがかりの学生など150人ほどが参加し、初めて体験する「打ち水」にはしゃぐ子どもたちの姿も見られた。
北海道環境財団担当者は「ただ水をまくだけのことだが、本当に多くの人々に参加していただいた。実際に路面の温度は10度以上も下がるので、数字以上に涼しく感じるし、家庭でも取り組んで夏を涼しく過ごしてもらいたい」と話し、来年以降も継続したいという。
北海道環境財団アキバで「うち水っ娘」開催(アキバ経済新聞)銀座中央通で「ゆかたで銀ブラ」(銀座経済新聞)六本木で夏の打ち水(六本木経済新聞)博多駅前で初の「打ち水大作戦」(博多経済新聞)