企画会社「ジムニーワークス」(札幌市中央区南5西10)が4月7日、北海道の「動物」「方言」「色」をテーマに展開する新ブランド「EZONIMAL(エゾニマル)」を発表した。
ブランド名は、「エゾ(北海道)」と「アニマル(動物)」を合わせた造語。北海道に生息する動物をモデルとして、北海道で暮らす人になじみがある方言に合わせた動物の動きをイラストで表現した。各色は北海道天然色(北海道の自然や動物・食べ物をチャート化した色見本)を使っている。デザインは、北海道在住のイラストレーター Azusa Okumuraさんが担当した。
昨年11月に新ブランドの企画を立ち上げて動物を選び、同社とOkumuraさんでデザインを検討した。最初に描いた動物はヒグマが両手を上げて立ち上がる姿だったという。そのデザインを見た社長の珊瑚和範(さんごかずのり)さんが「これ、かっちゃいているね(北海道の方言でひっかく)」と口走ったが、京都出身のOkumuraさんに方言が通じなかったというエピソードから、動物と方言を組み合わせるアイデアが生まれたという。
第1弾の動物と方言は全8種類。ラインアップは、「ヒグマ・かっちゃく(ひっかく)」「エゾシカ・したっけ(それじゃ)」「エゾオコジョ・おがる(のびる)」「オジロワシ・ぼっこ(棒)」「エゾユキウサギ・ふっつく(寄り添う)」「エゾフクロウ・おばんです(こんばんは)」「キタキツネ・おっちゃんこ(座る)」「エゾリス・ばくって(交換する)」。
アイテムは、Tシャツ(2,800円)、トートバッグ(1,650円)、ステッカー(300円)、缶マグネット(300円)、缶バッジ(250円)、ポストカード(150円)を用意する。Tシャツのデザインは女性用のデザインと男性用のデザインを用意、ステッカーは屋外でも貼れるよう加工している。
珊瑚さんは、「動物の自然な動きから北海道の方言を連想させることでさりげなく方言をアピールできればと考え、デザイン中の文字を細い文字とローマ字にして、すぐに読めないようにした。なんと書いてあるのだろうと、観光客や外国の方に興味を持ってもらえれば」と話す。
販売は同社が運営する通販サイトや提携ショップで行う。