「大丸藤井セントラル・7階スカイホール」(札幌市中央区南1西3)で1月23日から、「セントラルで働くスタッフの展覧会」が開催される。
大丸藤井セントラルは、1893(明治26)年から札幌で紙の販売を始めた老舗で、市民に親しまれてきた総合文具店。同イベントでは、同店で働くスタッフ16人が制作したイラスト、油絵、日本画、写真、木製家具、真ちゅう作品など約40作品を展示する予定。
開催のきっかけは、同店のギャラリー運営を担当している金子美由紀さんの声掛け。同店3階のアートフロアでは、油絵の具や水彩絵の具、クレヨン・色鉛筆、キャンバス、額縁、デザイン用品などをそろえており、入社前から美術学校時代に店に通っていた人がいたり、アトリエを持ち絵画で賞を受賞するなどしている人が、同店のギャラリーよりも小さなスペースでグループ展を行っていたりしたことを知ったからだという。
金子さんが発起人となり、2016年に初めて同イベントを開いた。前回は約700人が来場。来場者から「売り場に実際に絵を描いている人がいることを知って、面白かった」と感想をもらったという。「こんなに大きな絵画作品を描いていたのですね」と、互いに制作していることを知らず、スタッフ同士で驚いたというエピソードも。今回は2年ぶり2回目の開催となる。
「売り場同士の交流もできて、良い機会になった」と、金子さんは当時を振り返る。「今回、和のフロアで働くスタッフが、自分の売り場にある色紙を使った作品を展示する。どんな作品が披露されるのか私も楽しみ」とも。
当日はギャラリーに売り場スタッフが常駐。同店で働いているからこそ知っているちょっとしたテクニックや画材の工夫などの話を聞くこともできるという。
開催時間は10時~19時(最終日は16時まで)。入場無料。今月28日まで。