タイ人記者らアジア圏のメディア関係者に北海道の魅力をアピールする企画旅行(ファムトリップ)「空知ワイナリー日帰りバスツアー」が10月8日、行われた。ツアー主催は「クールスター」(札幌市中央区北2西3)、プロモーション企画はミシュランガイド北海道2017実行委員会。
ミシュランガイド グローバルウェブ・インバウンドプロモーションの情報発信を目的に実施したファムトリップには、道内の観光情報をタイ語で紹介するサイト「Sood-Yod(スッヨー)北海道」のタイ人記者、北海道大学・大学院生のナッタヤーさんと札幌の日本語学校で日本語を学んでいるナッティダーさんが同行した。「スッヨー」はタイ語で「すごい」を意味する。
札幌駅北口を出発し、2006年に夫婦2人だけでオープンした小さなワイナリー「マオイ自由の丘ワイナリー」(長沼町)、映画「ぶどうのなみだ」のロケ地となった「宝水ワイナリー」(岩見沢市)、2004年から10年以上かけて開墾し無農薬にこだわり栽培し自然の酵母を使って発酵させたワインを作る「TAKIZAWA WAINERY」(三笠市)、日本で最も大きな447ヘクタールのぶどう畑を所有する北海道ワイン(小樽市)の自社農園「鶴沼ワイナリー」(浦臼町)をバスで巡った。
宝水ワイナリーでは、今年5月に発行した「ミシュランガイド北海道2017特別版」で1つ星を獲得したフレンチレストラン「メリメロ」(札幌市中央区)のシェフ・佐藤大典さんが、同社が今年8月に発表した本格的な厨房設備を完備した「CRUISE KITCHEN(クルーズキッチン)」で調理したフルコースランチを提供。同ワイナリー駐車場に設置された特設レストランで、タイ人記者らは日本人のツアー参加者と一緒に、岩見沢の農家で作られた野菜を中心に構成された料理を楽しんだ。
ナッタヤーさんは「タイは一年中暑く四季が無いため北海道の雪が大好き。紅葉も人気が高い。Sood Yod Hokkaidoのフェイスブックページで札幌の紅葉スポットを紹介したら2000件以上の『いいね』が付いた。タイの人はワイナリーのブドウの紅葉も見たことがないと思う。北海道のワイン情報も発信していきたい」と話す。ナッティダーさんは「北海道は牛乳が有名で、ソフトクリームや乳製品もタイ人に人気高い。でも、コースランチで生まれて初めてわさびを食べてびっくりした」と、ランチで提供された山わさびアイスに驚きの表情を浮かべていた。
同委員会では、北海道の冬の観光情報を伝えるファムトリップの実施も予定している。