札幌市内23カ所で10月10日、クリエーティブビジネスを促進する国際コンベンション「No Maps 2016」が始まった。
同イベントは昨年開催10周年を迎えた札幌国際短編映画祭を中心に、ショートフィルムと文化面や技術面で相性の良い「音楽」と「インタラクティブ(IT先端技術)」を加え、3つの分野において産業、学術、文化をクロスさせたコンテンツミックス型国際コンベンション。
「コンペティション」「エキシビション」「カンファレンス」「ライブ&スクリーニング」「ワークショップ」「ピッチコンテスト」などを軸に、ビジネスパーソンに新たなビジネスチャンスを提供し、一般参加者の知的好奇心やクリエーティブな発想を刺激する機会を提供しながら、若手育成や文化創出を見据えた事業を展開する。「札幌を世界屈指のイノベーティブなまちにする」ことを目指し、今年はプレ開催と位置付け、2017年から本格的に開催する予定。
フィルム部門は、札幌国際短編映画祭の映像を中心に、半球型回転いすとヘッドセットを組み合わせたVRシアターを設置する。音楽部門は、日本最大級の音楽見本市としてZepp Sapporo(中央区南9西4)など14カ所でポップミュージックやアニソン、アイドルイベント、札幌出身アーティストのライブ、全道高等学校軽音楽大会、アカペラパフォーマンスコンテスト、クラブイベントなど23種類のイベントを開催する。
インタラクティブ部門は、わくわくホリデーホール(中央区北1西1)など10カ所で最新テクノロジーから人工知能などの研究分野まで、技術系を中心としたプロダクトやサービス、カンファレンスを実施。人工知能の最先端を行く有識者による講演やパネルディスカッション、バーチャルリアリティー(VR)の体験会、東京以外で初めて開催される公式カンファレンス「unity道場 札幌スペシャル」、まちづくりオープンデータアプリコンテスト、ハッカーズナイト、研究開発型ベンチャーを志す起業家や学生のためのビジネスプラン発表会、各種ワークショップなど10種類のイベントを展開する。
その他、デジタルテクノロジー、デジタルコンテンツを中心として国内外の最新技術を紹介する総合展示会や、ベンチャーカンファレンスなども行う。
初日となった10日は札幌国際短編映画祭が開幕し、世界のトップDJニッキー・ロメロさんが「KING∞XMHU(キングムー)」(中央区南7西4)でクラブイベントを行った。
料金は各イベントによって異なる。今月16日まで。