さっぽろテレビ塔2階(札幌市中央区大通西1)で7月23日、「文学フリマ札幌」が開催される。
約120団体が参加し、「小説」「評論」「ノンフィクション」「詩歌」のジャンルに分かれて本などの展示販売を行う同イベント。東京では2002年から年2回開催されているが、北海道では今回が初めて。札幌をはじめ道内から東京のイベントに参加している団体も多く、イベント会場でしか手に入らない同人本を購入するために足を運んでいる人もいるという。
同事務局代表の広沢流さんは「以前から札幌で作品の発表をする場をつくり、文化・文学の交流につなげたいと思っていた。ちょうど『文学フリマ』から『文学フリマ百年構想企画』が立ち上がっていたことから、札幌開催に手を挙げた」と話す。
ジャンルの細かさも特徴の一つ。「小説」は純文学、ミステリー、ホラー、児童文学、恋愛、歴史、海外文学・翻訳など。「評論」は文芸批評やファンタジー、アニメ、サブカルチャー、アイドル、映画、音楽、強度など。「ノンフィクション」はエッセーやドキュメンタリー、インタビュー、写真・映像、郷土、動物など。「詩歌」は現代詩をはじめ俳句や短歌、朗読、イラストなど幅広い。
イベント終了後は、札幌を拠点にする歌人の山田航さんと漫画家・難波ユカリさんによるトークイベント「札幌もの書き暮らし」も開く。
広沢さんは「書店には並ばないが読み物を見つけられるのも文学フリマの醍醐味(だいごみ)。作家と読者が交流できる場をつくっているので、文学に興味がある方もそうでない方も気軽に立ち寄ってほしい」と呼び掛ける。
開催時間は11時~16時。入場無料。