夏至の日の6月21日、札幌市内近郊をはじめ道内各地で「さっぽろキャンドルナイト」が開催され、今年もテレビ塔や時計台など札幌の名所が一斉消灯したほか、各地でさまざまなイベントや取り組みが行われた。
さっぽろキャンドルナイトは、「電気を消して、スローな夜を」という全国の「100万人のキャンドルナイト」の呼びかけに賛同し、2004年よりスタート。最初は52カ所で行われたイベントや取り組みも、昨年は151カ所で行われ、企業によるノー残業デーや消灯の実施などを含めると274カ所の企業や団体、施設などが参加し、年々広がりを見せている。
当日は、148カ所の企業や団体、施設などが参加。20時には、テレビ塔や時計台、赤れんが、JRタワーなど札幌の名所6カ所が一斉に消灯。ライブやコンサート、キャンドル作りなどのイベントや、電気を消してキャンドルの明かりで営業するキャンドルナイトレストランなどさまざまな取り組みが行われた。
中でも円山地区・大通23丁目界隈では、牛乳パックで作った灯籠(とうろう)が並ぶ毎年恒例のキャンドルロードが登場し、人々の目を楽しませていた。昨年に続き、2回目の灯篭作りを体験したという男性は「子どものころに戻ったよう」と話し、キャンドルロードに並べられた自身の作品をカメラに収めていた。
今年は、キャンドル作りや手づくり関連の講座が増えたのが特徴。実行委員会委員長の岡崎朱実さんは「店やイベント以外でも、家でキャンドルナイトを楽しんでいるとの声をいろいろな人から聞いている。『電気を消して、スローな夜を過ごそう!』というメッセージが届いていることをうれしく感じている」と話す。
さっぽろキャンドルナイト東上野のギャラリーで「キャンドルナイト」(上野経済新聞)「100万人のキャンドルナイト」-新宿のバーや料理店も企画に参加(新宿経済新聞)「100万人のキャンドルナイト」-広域渋谷圏各地でもイベント続々