道内の若手建築家グループ「UN40」、各自のこだわりを本で紹介

道内の若手建築家グループが刊行した「別冊UN40」表紙青色バージョン

道内の若手建築家グループが刊行した「別冊UN40」表紙青色バージョン

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 札幌を中心に活動する若手建築家ネットワーク「UN40」が5月15日、若手建築家の思いや価値観など、建築家自身を紹介する雑誌風の単行本「別冊UN40」を刊行し、札幌を中心とした道内の書店、オンライン書店で販売している。

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 UN40は、実行委員会の5人を中心に道内在住で40歳以下の建築家で構成し、「建築家が普段どのようなことを感じ、何を考えているのか」を一般の人に広く感じてもらうため、2002年より建築以外の表現展を開催。建築家の枠にとらわれない活動をメーンに行っている。実行委員会の多くが30代後半にさしかかり、あと数年で「卒業」を迎えてしまうため「何か形を残したい」という思いから、活動の一環として今回の雑誌発行を企画した。

 同誌で紹介するのは、名古屋英紀さん、小尾慎さん、前川尚冶さん、日野桂子さん、萩原淳一さん、畠中秀幸さん、石塚和彦さん、大杉崇さん、戸島健二郎さん、東口圭さん、赤坂真一郎さんの11人の道内若手建築家。写真をメーンにそれぞれの建築に対する思いや価値観、こだわりなどのほか、一般の人が建築家に抱くイメージとその実態の比較、かばんの中身などを紹介。「建築そのものを紹介するのではなく、『こういう考えで建物を作っている』『こういうところにこだわりを持って仕事をしている』などを見てもらいたい」(UN40実行委員会の赤坂真一郎代表)と、「ハード」面よりも「ソフト」面を強調した内容になっている。

 価格は1,050円。A4の変形サイズで、オールカラー140ページ。発売元はエイチエス(札幌市中央区北2西20)。発行部数は2,500部。表紙には、白と青をそれぞれ基調とした2種類のデザインを採用した。

 関連イベントとして、6月7日~15日にほくせんギャラリーアイボリー(中央区南2西2)で「UN40建築展」を開催。同誌で紹介された中の10人による作品を写真で展示するほか、14日・15日はトークイベントを予定。7月25日~8月8日には、ギャラリー門馬アネックス(中央区旭ヶ丘2)で6回目となる「UN40~北海道の40歳以下の建築家による建築以外の表現展~」を予定している。両会場とも入場無料。

 赤坂さんは「実行委員をやっていられるのもあと1~2年。その間に、来場者と距離を縮められるようなイベントができれば」と話す。

UN40北海道の若手建築家グループが「建築以外」の表現展「UN40」(札幌経済新聞)山口で新スタイルの建築展(山口経済新聞)西麻布のギャラリーで、大阪「黒ユニクロ」のデザイナーが展覧会(六本木経済新聞)

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