菓子やパンを製造する「もりもと」(千歳市千代田町4)とホクレン農業協同組合連合会(札幌市中央区北4西1)が6月16日「和菓子の日」に、「北海道のどら焼き」の販売を開始した。
北海道産の豆(とら豆、大納言小豆、きたろまん、光黒大豆、大正金時)そのものの存在感を生かしたつぶあんだけでなく、生地に使っている小麦粉、卵、砂糖、酒も北海道産にこだわる。どら焼きのパッケージは、ホクレンが販売する豆商品のデザインをアレンジしたデザインになっている。
同商品はコラボ商品開発の第2弾。1弾目は3月20日に販売開始した「北海道産小麦『きたほなみ』と『春よ恋』クッキー」で、累計販売数1万個を突破しているという。
「これまで原材料の提供をメーンにしてきたが、北海道の種類豊富な豆を提供するだけでなく、おいしく食べやすく加工して消費者へ提供していくための事業展開を行う。これまでは煮豆くらいしか提案できていなかった」とホクレンの箱石文祥代表理事常務は話す。
もりもとの森本吉勝社長は「ホクレンの提案で5種類のあんを一度に開発することになったが、皮が硬いとら豆の風味を残しながらあんにする発想はなかった。きたろまん(小豆)と大納言小豆は同じ小豆でも違いが分かるようにあんを作っている。真剣に開発したので、北海道を代表するどら焼きになってほしい」と自信を見せる。
価格は各150円。5種類の化粧箱入り(800円)も用意する。全道のホクレンショップ、Aコープの一部、くるるの杜(もり)、もりもと直営27店舗で販売する。