札幌市内の24ホテルで構成する札幌市内ホテル連絡協議会がセンチュリーロイヤルホテル「ルミナス」(札幌市中央区北5西5)で5月12日、「暴力団等対策協議会」の発足式を行った。
ホテルに対する暴力団等杯社会的勢力の排除を行うことを目的とし、今年3月10日の同協議会の定例会議で承認された。会長にセンチュリーロイヤルホテル社長の桶川昌幸さん、副会長に札幌プリンスホテル総支配人の杉田直也さん、理事に札幌東急REIホテル・札幌エクセルホテル東急総支配人の大賀兆さん、幹事に京王プラザホテル札幌社長の中島一成さんが就任した。
発足式では北海道警察本部刑事部 組織犯罪対策局捜査四課・廣瀬猛信課長が「当部署は道民の皆さんを暴力団から守るためだけに存在している部署。ぜひわれわれを利用してほしい」とあいさつ。引き続き、同課の園部正博課長補佐が「最近における暴力団情勢」をテーマに講演し、身分を隠した組員が宿泊予約をした際に警察からホテル側への協力要請を依頼した例や、婚礼予約後に組員であることが発覚した際の道警とホテルの対応事例などが紹介された。「暴力団員と一般人の見分けができないため、ホテル約款に暴力団排除の情報を記載すること、利用前に暴力団員関係者でないことを表明する『表明確約書』が有効になる」とも。
同会ではすでに加盟ホテルで宿泊、宴会、ブライダルなど利用約款の見直しを行い、今後は暴力団排除ステッカーの作成や2カ月に1回定例会を実施しながら道警と連携していく。