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吉田類さん責任編集・北海道の旅情報誌創刊-記念トークショーも

日本酒を飲みながらのトークが弾む吉田類さん

日本酒を飲みながらのトークが弾む吉田類さん

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 酒場詩人の吉田類さんが責任編集を務める北海道の旅情報誌「旅人類」が3月25日に創刊され、同26日、紀伊國屋書店札幌本店(札幌市中央区北5西5)でトークショーが行われた。

「旅人類」の表紙イメージ

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 紹介エリアを変えながら年に1冊ずつ刊行を予定する同誌。長年北海道の地域振興に関わってきたドーコン(札幌市厚別区)の新たな試みとして、地域と一体となって北海道各地の魅力を道内外に発信し、道内の観光の活性化・地域活性化を行う目的で企画した。発行はあるた出版。

 創刊号では、2015年度末に開通予定の北海道新幹線で注目される函館を中心とした道南エリアと、道東自動車道の阿寒ICの年度内延長を予定する釧路など道東エリアを特集する。昨年秋に地元情報を基に吉田さんが実際に訪問した飲食店や酒場、喫茶店、それぞれの土地の歴史や郷土の文化を紹介する。函館や釧路にゆかりのあるイコン画家・山下りんや松前藩の家老で絵師だった蠣崎波響(かきざきはきょう)、函館を皮切りに札幌、小樽、釧路で新聞記者として11カ月間過ごした石川啄木の人物物語や、吉田さん、池内紀さん、川本三郎さんの旅エッセーも盛り込む。

 トークショーは吉田さんのファン100人で満席となった。拍手で迎えられた吉田さんは握手しながら壇上に上がり、差し入れられた日本酒で喉を潤してからトークをスタート。1年のほとんどを北海道で過ごすという吉田さんは「詩人であるためには北海道の自然に迎え入れてもらう必要があった。最初に縁があったのは下川町(上川郡)。そこで目覚めていろいろな山に行くようになった」と北海道との縁や自然に親しむ姿について語った。「酒を止めても自然があればOK。どんなに飲んでも朝は早起きして山に登る。二日酔いはしたことがない」とも。

 参加者から「吉田さんの肝臓や健康が心配」と問われると「100歳くらいになってもこのままでいられると思うくらい健康。数値もパーフェクト。野菜が好きでスポーツも好き。僕は健全な酒飲み」と自信も見せた。「旅の楽しみは出会いにある。出会いと別れを繰り返し、切ない気持ちを持つのが旅というもの」と持論を展開し、トークを締めくくった。

 B5サイズ、全144ページ。価格は864円。

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