札幌・東区モエレ沼公園近くに4月29日、バーベキュー専門店「BBQマスターズ」(札幌市東区中沼町 TEL 011-299-9423)が期間限定でオープンした。
デザイン事務所や店舗デザイン事務所などを経営していた増子嗣晃(ますこつぐあき)さんが昨年オープンした当施設。増子さんが以前にアメリカ旅行したときに食べた「ビアカンチキン」を北海道でも楽しめるようにしたいと考案した。
ビアカンチキンは鶏の内臓を取り、塩こしょう、オリーブオイルなどで味付けしたものにビール缶を差し込んでオーブンに立て、1時間ほどボイルしたもの。ビールの水分で蒸し焼きのようになるのでチキンがジューシーで柔らかくなるという。
数年前、増子さんはアメリカやモンゴルなどを旅しながら大好きな北海道で何かできる事はないかと考えていた。BBQマスターズのある場所は増子さんの祖父母がモエレ沼公園の脇に持っていた土地で、最初はここにモンゴルで見たゲルを建てて住もうかと考えた事もあるが、家族で何かなにか一緒にできる事はないかと思っていた。そこで、アメリカで見たビアカンチキンをヒントに、店舗デザインの経験を生かして、バーベキュー専門店を両親と妻と共に家族で施設を作り上げ、昨年の開業にこぎ着けた。
調理や下ごしらえなどをするプレハブを中心に野外サイトの席数は約50席。各席にはアメリカンスタイルのバーベキューコンロを設置し、本格的なバーベキューを楽しめるようにした。
増子さんは「家族でバーベキューをするのは楽しいが、準備や後片付けを考えるとなかなか面倒。だから手ぶらで気軽に来て本格的なバーベキューを楽しんでもらえるような店にしたかった。バーベキューを楽しんだ後の後片付けは、われわれに任せてそのまま帰る事ができる」と、バーベキューについてのストレスを軽減することでバーベキューのニーズが増えると考える。
施設の中央に広く取られた広場には砂場や滑り台などの遊具があり、子ども連れでも楽しみやすくした。増子さんは「子どもたち達は飽きやすいので勝手に遊んでいられるようにした。これがはまった」とも。
「手ぶらで気軽にバーベキューを楽しんでほしい」と、調理場でそのままバーベキューコンロに入れるだけの状態にした肉やソーセージなどのメニューと、調味料やトング、はさみ、食器など、バーベキューに必要な道具は全てセットにして提供する。「後は焼き方のコツなどを教えてあげれば、誰でもバーベキューを楽しんでいただける」とも。
今年のオープン期間中は3600人の集客を見込む。メニューは「ビアカンチキン」(1,800円)、2人前から注文できる「マスターズセット」(2,500円)はサーロイン、ラムチョップ、ポークスペアリブ、ソーセージ、グリル野菜、焼きおにぎりのセット。平日限定のランチセット(1,500円)もある。ドリンクメニューは「カールスバーグ」の生(550円)を中心に、メガ角ハイボール(600円)、ソフトドリンク(250円)など。
営業時間は11時~21時。17時以降の利用の場合は予約が必要。駐車場は12台。今年の営業期間は10月15日まで。