JRタワー札幌の複合ショッピング施設「ステラプレイス」(札幌市中央区北5西2)2階に9月30日、「スターバックス コーヒー イースト2階店」(TEL 011-209-5554)がオープンした。経営はスターバックス コーヒー ジャパン(東京都品川区)。
北海道をテーマにしたインテリアや図書コーナーなどを設けた同店。JRタワー内の「パセオ店」「ステラプレイス店」と差別化を図った新コンセプト店として開業した。
店舗面積は約42坪。席数は58席。一部の木材に道南スギを使い、北広島のガラス作家・クスモトスケヒロさんが手掛けた照明を採用。「北海道らしさをちりばめた」と店舗設計部の高橋麗華さん。レンガやウッド調をメーンにしたデザインで温かみのある雰囲気に仕上げた。「ゆったりとくつろげる空間、レディスをターゲットにしたショッピングフロアとマッチした店舗がテーマ。自分の家に帰ってきたような『もう一つの私の部屋』をイメージした」という。ソファ席やクッション付きベンチなど7タイプの席を設ける。「待ち合わせのちょっとした時間や買い物したものをゆっくり眺める時間など、状況に合わせて椅子や店内の雰囲気を楽しむきっかけになれば」
図書コーナーでは、図鑑や絵本、フォトブックなど計17冊を用意。都内では雑誌編集者の石川次郎さんがセレクトした本を並べるコンセプト店もあるが、北海道では初の試み。同店では札幌のクリエーティブディレクター・KENさんがセレクトした。「北海道、雪、家族、コーヒーなどをテーマとし、女性寄りのユニセックスな本をそろえた。親子や家族で読むことができる本、ライフスタイルを感じることができるものを意識した」とKENさん。
主な商品は、「ドリップコーヒー」(300円~)、「スターバックスラテ」(340円~)、「キャラメルマキアート」(390円)、「スターバックスティーラテ」(380円~)、「バニラクリームフラペチーノ」「マンゴーパッションティーフラペチーノ」(以上470円)、フードメニューやグッズ、コーヒー豆など。
同社の関根純社長は「先日スターバックスはアジア初めて1000店目をオープンし、ここは1001店目。数を急ぐわけではなく、健全なる永続的な成長、beyond one thousand(1000を超えて)が店舗展開のテーマ。国土、消費者数も考えるとここから先は難しくなるが、スターバックスならではのおもてなし、ホスピタリティのレベルを維持しつつ、新たなサードプレイスとなるコンセプトを打ち出したい」とし、「北海道はコーヒーの消費量、すてきなコーヒー屋も多くレベルも高い市場。ステラプレイス店は直営店の中でも全国有数の売り上げを出す店舗で、次いで出店したパセオ店も好評いただいている。今回のイースト2階店はゆったり楽しんでいただけるタイプの空間と設計で、また違った目的や楽しみを見いだせるはず。札幌はまだまだ可能性のある場所。今後も積極的に店舗展開できれば」と話す。
営業時間は10時~21時。