「北海道」テーマのビジネスコンテスト-優勝アイデアは「留学生マネジメント」

優勝した野口将輝さん

優勝した野口将輝さん

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 北海道マーケティングをテーマにしたビジネスアイデアコンテスト決勝大会が9月、「ユビキタス協創広場 U-cala」(札幌市中央区北1東4)で開催され、留学生と企業をつなげるビジネスプランをプレゼンテした野口将輝さん(29)が優勝した。

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 ダイレクトマーケティングやコンテンツ企画・制作などを手掛ける「パラシュート」「コネクト」(以上、札幌市白石区南郷18)、「フュージョン」「フュージョンリテール」(以上、中央区南15西9)の4社による「パラシュートグループ」が主催する同コンテスト。昨年フュージョンが設立20周年を迎えたことを機に、地域経済との関わりや北海道をテーマにした新規ビジネス創出・支援などを目指して初開催。前回優勝したアイデアは「ロリータファッション」による北海道活性化で、大会終了後に法人化し、札幌や小樽など、各地で観光促進、ファッションイベントなどの事業を手掛けている。

 今年は全国から70件超の応募があり、申し込みの約4割は道外から。決勝には10組の企業・個人が勝ち進みプレゼンを行った。コンテストの選考基準は「新規性」「マーケティング力」「北海道リソースの活用」「実現性」「社会性」の5つ。優勝アイデアに70万円、準優勝の3アイデアに各10万円が贈呈される。受賞したアイデアには賞金贈呈だけでなく、その後の展開に向けたコンサルタントやファンドの優先利用など、アイデア実現に向けたサポートも行う。

 優勝した野口さんのアイデアは、道内の留学生をデータベース化して企業と連携を取る人材マネジメント事業「IS Information BANK」。現在は北海道大学大学院の国際広報メディア・観光学院の院生の野口さんだが、発案のきっかけは大学生のころにサークルなどで行っていた国際交流活動だったという。「世界中から優秀な人材が日本に集まっている。企業や自治体に紹介するネットワークは国際化に向けて大きな一歩になると思った。日本にとっても外国人にとっても相互メリットのある重要なファクターになるはず」と野口さん。「北海道への留学生は約2800人。そのうち北海道大学には1500人が在籍している。このアイデアは北海道にも合っているのではと思った」という。

 現在はソーシャルメディアを使った国際交流やイベント、その過程や結果、広報などについて研究している。「現在の修士課程を終えた後に博士課程も取りたい。皆さん期待してくださっている分、研究と同時にこのアイデアを進めていくためにも事業化に向けてしっかりとプランを練りたい」と意気込みを見せた。

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