北海道の食を通じた震災支援イベント「命をつなぐ チャリティ・マルシェ」が3月9日・10日、イベントスペース「EDiT」(札幌市中央区南2西6)で開催される。
今回で5回目を迎える同イベント。生産者らが北海道の食材を持ち寄り販売、売り上げは北海道への自主避難をサポートするNPO「みんな地球の子どもじゃん!」など5カ所に寄付される。一昨年の震災直後、北海道の生産者らが「自分たちの農産物を使った支援ができないか」とツイートして情報が拡散していき、北海道庁・農政部の今野徹さんを実行委員長に企画され開催にこぎ着けた。
会場では、道内26軒のチーズ工房が集まって展開するマルシェ、「Sapporo Bartender Club」のスペシャルカクテルや北海道と東北の食材がコラボしたタパスの提供、東北の特産・物産ブース、12組のアーティストによるアコースティックライブ、被災者によるトークライブ、岩手の釜石・大槌の写真を記録する団体「復興カメラ」が同じ場所から撮った震災直後と現在比べる写真展などを行う。マルシェには生産者自ら店頭に立ち商品についての説明なども行い、タパスは札幌市内の飲食店のシェフが駆け付けて手掛ける一品も用意する。終了時には「がんばっぺ!」の掛け声とともに記念撮影も。
イベント担当の伊藤さんは「時間がたつにつれて一般的な関心は薄れていくかもしれないが、記憶を風化させないよう10年は続け、継続的に支援もしたい」と話す。