![photo:Yusuke Masuda](https://images.keizai.biz/sapporo_keizai/headline/1202222358_photo.jpg)
札幌芸術の森(札幌市南区芸術の森2)は3月8日・9日、同施設のバレエセミナー開講20周年を記念し、日本を代表するダンサー、振付家として活躍するキミホ・ハルバートさんをはじめ、札幌出身の気鋭振付家・ダンサーによるパフォーマンス公演を開催する。
1988年に開講した同セミナーは、世界屈指のバレエ指導者として知られるヤン・ヌイッツさんをはじめとする講師陣により、質の高いバレエセミナーとしてこれまでに3,500人以上が受講。世界で活躍する多くのダンサーを輩出してきた。キミホ・ハルバートさんは、同セミナーの1回目の受講生。1991年にベルギー・アントワープのバレエ学校に留学し、卒業後はアメリカのコロラドバレエ団で活躍。1997年に帰国後、ソリストとして活躍する一方、振付家としての活動を開始。若いダンサーの育成にも力を入れ、さまざまなスタジオで講師を担当。2006年より、同セミナーのコンテンポラリークラスの講師を務めている。
公演は2部構成で、「Body & Image」と題した身体表現と映像のコラボレーション。第1部では、同じく過去に同セミナーを受講した振付家の梶谷拓郎さんが振り付けを手がけるほか、札幌を拠点に活動し、写真の表現手法を取り入れたダンス作品や映像作品などの創作活動や公演を行う東海林靖志さんによるパフォーマンスが行われる。第2部は、キミホ・ハルバートさん自信が振り付け、演出を手がけ、ダンサーとしても参加するユニット・キミホによる「水」をテーマとしたコンテンポラリーダンス。
アートホール内には、2階建ての特設舞台を設けた。スクリーンをはじめ、床や壁、ステージ奥に映像を投射し、ダンサーらは「映像」の中で踊るという。
札幌芸術の森担当者は「難解とされるコンテンポラリーダンスだが、映像を組み合わせることによって、見る人の心象によりリアルな像を与えてくれるのでは」と期待を寄せる。