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札幌の焼き肉店で半年ぶりにユッケの提供再開-専用キッチンも新設

半年ぶりのユッケ提供再開に喜ぶ店主の赤間さん

半年ぶりのユッケ提供再開に喜ぶ店主の赤間さん

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 札幌の焼き肉店「花翔」(札幌市手稲区西宮の沢2条5、TEL 011-695-8929)が4月21日、約半年ぶりにユッケの提供を再開した。

霜降りのユッケ

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 昨年10月1日から生食用牛肉の新衛生基準が施行されて以降、全国的に生食用食肉の提供を中止する店が相次ぐ中、同店でもユッケの提供を中止してきたが、常連客からの要望に後押しされ再開を決意した店主の赤間孝之さん。厚生労働省や札幌市保健所が定めた基準をクリアした調理工程を踏まえ、生食用の肉を調理する専門のキッチンや器具を設備し衛生設備を新設するなどして「生食用食肉調理施設」として営業許可を受け提供再開に至った。衛生基準変更後に生食用食肉を提供するのは同店が北海道初。

 提供するユッケは、黒毛和牛のモモ肉を使い「提供中止前と味が変わらぬように」とさまざまな業者を探し回り販売ルートを確保。「以前は月に300~400食は出ていた人気メニュー。調理の手順や許可をもらうまで苦労したが、時間とお金を掛けてもやる価値があると思ってやってきた。霜降りのうま味がある以前と変わらない味を楽しんでもらいたい」と赤間さん。

 同店は肉の部位ごとでなく一頭買いすることでリーズナブルな価格で黒毛和牛のA4・A5ランクを提供することが一つの特徴だったが、提供再開したユッケは半年前の980円から1,780円と約2倍に値上げ。「これでもぎりぎりの価格で精いっぱいなので勘弁してもらいたい(笑)」と笑いを浮かべ、「やっと食べられるぞという思いで、安心・安全を掲げユッケや普通の焼き肉を味わってもらい、これから札幌市内でもユッケを提供する店が増えるきっかけになれば」と期待を寄せる。

 営業時間は17時~23時(日曜・祝日は22時まで)。

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