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札幌で脱原発講演会-「原発と自然エネルギー」テーマに元ほくでん社員講師に

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 元電力会社の社員を講師に迎える脱原発講演会「無知の知」が4月15日、すすきのプラザ「BROWN BUNNY」(札幌市中央区南7西4)で開催される。

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 講師は、北海道電力の元社員・水島能裕(よしひろ)さん(65)。今年3月11日、北海道・旭川市で水島さんが脱原発の講演をしていたのを聞いたことをきっかけに、札幌在住の歌代(うたしろ)隼人さん(27)が企画した。

 「無知の知」という講演会のタイトルは、「脱原発については多くの人が思ってはいるが、原発がどれほどの電力を賄っているか、結果として無くなったときはどうなるかということなど、自分も含め詳しい知識を持って意見を言える人は少ない。『無知の地(知らないということを知る)』というソクラテスの言葉のように『自分はまだわからない』ということを自覚し、講演会を通し知識、興味、関心などを持って自分の意思を通して自分や周りの人に意見を言えるようなことにつながれば」という思いから。

 「原発事故については人ごとではないと思っていた。父親が新潟の柏崎出身で刈羽原発があり、北海道にも泊村原発がある。今回の原発事故や広島の原爆被爆など、日本人としてその経験や知恵を発信することが大切だと思った」と歌代さん。「3月の講演会では水島さんと同年代やそれに近い年代の方が講演会に参加していた。20代などの若い世代はこれからの将来を支えていくことなどを考えると事故の影響も受けやすい世代。たまたま自分の周りには積極的に活動している人が少なかったので『何かしなければ』とも思った」

 当日は、「原発と自然エネルギー」をメーンテーマに「水島さんの職歴と原発との関わり」や原発事故後の福島、泊発電所の事故対策、自然エネルギー発電に関する取り組み、発電コスト、原発再稼働の動きなどについて水島さんが講演する。

 歌代さんは「講演を通して原発に対して賛成・反対どちらの意見を持ってもいいと思う。原発に対する知識や知恵を磨いて問題意識を共有するきっかけや、被災地に対してできることは小さくても、自分たちの日々の生活の中でそれぞれできることを見つけるきっかけになってほしい」と参加を呼び掛ける。

 開催時間は19時~20時30分。参加無料。定員25人。

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