ブログで北海道のPR支援を図るブロガー集団「北海道ブログネットワーク」(以下HBN)は11月26日、札幌駅近くの「札幌ビズカフェ」(札幌市北区北7西4)で食品の製造・販売などを手がける道内企業と道内在住のブロガーを対象にセミナーを行った。
HBNは、「ブログによって北海道の活性化を図る」をコンセプトに今年1月に発足。影響力が強い東京発信の情報に押され、埋もれがちな地元北海道の優れた「モノ」「ヒト」「サービス」などの情報を「ブログを通してPR支援したい」と、複数のブログをグループ化。道内企業発の商品モニターなどを行っている。今回のセミナーは、HBN初のブロガー参加型イベント。企業側がブロガーとの対話を希望したのをきっかけに開催が決まったという。
「おとうふは『豆太』deナイト」と題した同イベントには、道内在住のブロガー13人のほか、道内の企業に属する10人の計23人が参加。食品加工の技術開発・支援・分析を行う北海道立食品加工研究センター(江別市、以下食加研)の中川良二農学博士と、豆腐や豆乳などの大豆加工食品の製造・販売を手がける豆太(手稲区)の岡内宏樹社長によるプレゼンテーションからスタート。食加研が発見、培養に成功した植物性乳酸菌「HOKKAIDO株」についての説明や、豆太の商品開発の背景・販売方針の紹介などを行った。
「HOKKAIDO株」を使用した豆太の商品「ベジグルト」の試食会も行われ、ブロガーたちからネーミングや味、パッケージなどについてさまざまな感想や意見が飛び交ったほか、「HOKKAIDO株」を使った商品案なども飛び出した。岡内社長は「(ブロガーたちの意見に)勇気付けられた。商品や味そのものでなく、ネーミングやパッケージのブレを気付かされた」と話している。
HBNを運営するトライ・ビー・サッポロ(中央区大通西3)の担当者は「今後も道内企業のPR支援にブロガーたちと積極的に関わっていきたい。企業が抱える課題や、ブロガーたちがやりたいことを上手にマッチングできれば」と話し、今後、コーディネート力の向上を目指すという。