地域住民が共同でスノーキャンドルを作り、同じ日の同じ時間に明かりをともす「冬のまちにスノーキャンドルの灯りをともそう 2012」が1月21日、札幌市内の公園などで開催される。
今年で10回目を迎える同イベント。公園の活用を考える市民団体「公園ねっとわーく」(札幌市東区東苗穂)が冬の公園の活用をテーマに地域住民などに呼び掛け、2003年に「冬の公園ねっとわーく大作戦」と題し東区内7カ所でスタート。翌年には他の区にも呼び掛け、2005年より現在の名称に変更。昨年は過去最多の35団体が参加した。
阪神淡路大震災(1995年)、東日本大震災(2011年)の教訓から、冬に突然の災害が起きた際に札幌でも公園の果たす役割、地域で暮らす人たちのつながりや協力し合う気持ちの大切さを考え、共同作業を楽しみながら地域のコミュニケーションを図るのが狙い。「冬は運動不足や体力不足な子ども、大人が多い。雪に恵まれた札幌だからこそ、冬でも活動・遊びのできる公園の必要性が高まる。公園を活用し、運動不足を解消することも目的」と実行委員会事務局の中村佳子さん。
今回は公園指定管理者をはじめ、町内会や市民団体、学校・PTAなど約30団体が参加。会場は創成川公園(中央区)や札幌東武ホテル(中央区)、豊平公園(豊平区)、平岡中学校(清田区)、美香保公園(東区北20~22)など約30カ所で開催する。
当日はスノーキャンドルのほか、会場によって雪遊びなどさまざまな催しも予定。中村さんは「割と簡単にスノーキャンドルを作ることができる。地域にある近くの公園で参加していただければ」と呼び掛ける。
当日は16時30分から一斉点灯する(一部異なる会場もある)。参加無料。