新千歳空港ターミナルビル(千歳市)の第1期リニューアルから1カ月がたち、北海道をテーマに商業施設を集積した「北海道ショールーム」に約18万人が来館した。
平日でもにぎわい、行列になることもあるという「ドラえもん わくわくスカイパーク」のエントランス © 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
同港は1992年7月1日に開港し、「北海道の空の玄関口」として年間約1700万人が利用する北海道最大の空港。総事業費 約200億円をかけ、開港以来最大規模のリニューアルを行った。
同リニューアルではロビーの拡張やシートスペースの拡充、フライトインフォメーションシステムの更新、空港内のユニバーサルデザイン推進など空港内のインフラを整備。空港内のエンターテインメント性の向上を図り、航空旅客だけでなく地域住民にとっても時間消費型、滞在型の施設としての利用を進めるため商業施設の総店舗数を106店舗から167店舗に拡大した。
温浴施設「万葉の湯」、エアポートシネマ「CINEMA CHITOSE(シネマ チトセ)」、チョコレートの歴史や文化の紹介、製造の様子を見学することができるファクトリーとミュージアムを併設した「Royce’ Chocolate World(ロイズ チョコレート ワールド)」やテディベアを製造したドイツのぬいぐるみブランド「シュタイフ」のオフィシャルショップ、コレクションを展示する「シュタイフ ネイチャーワールド」、ドラえもんキャラクター施設「ドラえもん わくわくスカイパーク」などの新規展開施設に約7万2000人、道内の人気ラーメン店を集積した「北海道ラーメン道場」には約11万人が来館した。これらの集客に伴い、空港内の物販店全体で前年比の約10%、飲食店全体で約30%増加するなど好調に推移している。
今年12月には第2期のリニューアルも予定し、総店舗数は約180店となる予定。