札幌・菊水元町に8月5日、エコ商材を発信するビジネススタジオ「e.cot（イーコット）」（札幌市白石区菊水元町9条2、TEL 011-827-8390）がオープンした。経営は「e.cot」（同）。

　住宅、建設関連の関係者らが立ち上げた同スタジオ。北海道発信のエコブランドビジネスの創設、商材販売、提案などネットワークの拡大やエコ商材の普及などを目的に開業し、「Recovery（再起）」「Regenerration（再生）」「Revival（再興）」の「3つのR」をコンセプトに掲げる。「海外では定年という概念はなく、技術があるのにそれらが埋もれていくのはもったいない」と社長の木村俊一さん。「場所や環境があれば、個人が長年にわたって培った人脈や知識、技術、ノウハウの伝承や協働、それらの技術やアイデアなどを組み合わせ、マーケットへの展開、再発信も可能と考えた」という。

　同スタジオの商材は、公的な評価機関を通じて認証したものを発信する。「安心で安全という素材を提供することで先々のコストを抑えることもできる。安心・安全をブランド化しその素材をすることは信頼にもつながり人や自然への貢献にもつながるはず」

　ラインアップは、断熱とエコに優れ、建物の長寿命化やイニシャルコストを抑えた炭酸カルシウム断熱素材の「eカーボニック」や、廃棄されてきたスギやヒノキを再利用し屋上緑化やのり面緑化に有効な土壌改良緑化材の「eソイル」など。「自然環境に合ったものをエコとして効果的に利用し、エコブランドとして確立させたい」

　「素材、技術、人の信頼を具現化し、当スタジオを通じて巡り会った人たちがさまざまなネットワークを構築し、エコ目線で社会貢献を実現するきっかけになってほしい」と木村さん。「北海道発信のエコを目指したい」とも。