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札幌の輸入子ども服・雑貨店「クーパーズタウン」が閉店-14年間の営業にピリオド

「COOPERSTOWN(クーパーズタウン)」の店前で、札幌の明日を見据える佐々木拓大さん

「COOPERSTOWN(クーパーズタウン)」の店前で、札幌の明日を見据える佐々木拓大さん

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 札幌を拠点に活動するお笑いグループ「札幌スーパーギャグメッセンジャーズ」の団長・佐々木拓大(たくお)さんがオーナーを務める平岸の輸入子ども服・雑貨店「COOPERSTOWN(クーパーズタウン)」(札幌市豊平区平岸2条6、TEL 011-815-5719)が8月10日、閉店した。経営は佐々木興業(同)。

閉店当日の店内の様子

 同グループは1994年、5人組のお笑いグループ「山鼻スーパーギャグメッセンジャーズ」として結成。1995年にはメンバーが11人まで増えたことに伴い、「札幌スーパーギャグメッセンジャーズ」と改名し旗揚げした。年数回のライブ活動ほか、ラジオ番組のパーソナリティー、劇団の客演、テレビCM、執筆活動など幅広く活動する。

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 佐々木さんは札幌の山鼻生まれ。商店街などが立ち並ぶ、古き良き昭和の面影を残す住宅街で幼少時代を過ごした佐々木さん。高校時代、幼少時代からの近所の仲間たちと結成したハーレーのバイカーチーム「ジェロニモ」は、当時ハーレーに乗っている若者がほとんどいない中で、チーマー文化の先駆けとなった。タトゥーを入れ、そろいの革ジャンをまとい、ハーレーにまたがる姿は当時では珍しく、20歳のころには矢沢永吉さんのコンサートのパフォーマーとしても呼ばれたほどだった。

 その後、沖縄や横浜、東京など日本各地を転々としながら旅をしていた佐々木さん。アメリカに渡り、オーストラリアでのハーレー旅行などを経て、アメリカから日本に持ち帰った古着をフリーマーケットで販売するようになった。

 クーパーズタウンは、本格的に古着の仕入れなども行うようになった1997年にオープン。オープン当時は、デザインが良い服でもサイズが合わなかったりと、商品選定に苦労が絶えなかったという。

 「その当時、若者の間で流行したのはアメリカの古着だった。当時の文化に影響を受けた若者が親になったときに、『自分の子どものファッションに』と当店を利用してくれるようになった」と佐々木さん。時代のニーズを捉えた同店はその後、札幌のファッションビル「4丁目プラザ」や「パルコ」などにも展開するようになり、経営は順調だったという。

 閉店を向かえることになった経緯について、佐々木さんは「現在は、親になる世代のファッションが変わってきた。古着を扱う店そのものが札幌から少なくなってきているので、こういう形態の店がなくなるのは単純に悲しい」と語る。

 14年間の営業期間の中で印象に残っていることについては、「オープン当初の年に生まれたばかりの子どもに服を買いに来た親御さんがいた。14年後、その子どもが14歳になって店に現れたときには不思議な感覚だった」と佐々木さん。

 変わりゆく札幌の文化については、「今の札幌の街には人がいない。若者は酒も飲んでいないし、バイクにも乗っていない。ネットの時代なのか家にいることが多いと感じる。若い人にはもっと外の世界に出てほしい」と思いを語る。

 今年10月には札幌のテレビ番組の出演も決まっている佐々木さん。自身の今後については、テレビやラジオなどの芸能活動をメーンに、新しいビジネスも検討しているという。「『札ギャグ』のメンバーの協力や、自分をタレントとして支えてくれる仲間たちも多い。札幌を盛り上げるためにも、今後も頑張っていきたい」と抱負を語る。

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