NPO法人明るい社会づくり運動(東京都中野区)は10月5日より、夕張市民を応援する支援プロジェクトとして写真撮影イベント「フォトジェニックポイントin夕張」を夕張市内で行う。
同団体は、豊かで生きがいのある「明るい社会」の実現を目指し、全国各地で環境美化、家庭教育、社会福祉、海外協力などさまざまな活動を行う。活動の一環として夕張を応援する企画が何かできないかと、写真雑誌「PHa PHOTO」編集長兼発行人の写真家・テラウチマサトさんに依頼。テラウチさんが総合プロデューサーとして同イベントを企画した。
テラウチさんは、これまで東京を中心に多くの個展を開催したほか、近年は独自の写真による映像表現と企業や商品、地方自治体の魅力を伝えるブランドプロデューサーとしても活躍。企画についてテラウチさんは「まず、地元の人が元気になってもらう方法を考えた。地元がいかに素晴らしいかを知ってもらえれば」と話している。
同イベントには、テラウチさんをはじめハービー山口さんや横木安良夫さんなど計10人の著名写真家が参加するほか、一般参加者200人を募集する。撮影会は夕張市内をバスで巡り、古きよき時代の面影をたどる「郷愁コース」、雄大な自然や景観を巡る「自然コース」の2コースから選択。撮影期間は、10月5日・6日の2日間、またはどちらか1日間。7日に講評会を行うほか、撮影した写真は「フォトジェニックポイント写真展」として21日まで夕張市美術館で展示する。
一般参加者は現在、東京、札幌を中心に応募者が集まっている。テラウチさんは「夕張は10万人以上の人が繁栄した時代もあった。時代は移り変わり、今は町を支えようとする努力も見える。財政破たんで注目されたが、自然が豊富で日本がたどった歴史を感じる素晴らしい町で誇りを持ち、夕張の良さを知ってもらいたい」と話している。