北海道を舞台にした映画の上映会を行っているNPO法人「北の映像ミュージアム」は6月26日から、東宝プラザ(札幌市中央区南2条西5、TEL 011-231-3388)で「シネマの風景フェスティバル」を開催する。
同NPOの創立10周年として企画した同イベント。北海道をロケ地とした作品約400本から6本を厳選し、1週間にわたって上映する。主な上映作品は石原裕次郎、小林旭、三船敏郎など昭和を代表するスターの名作。フィルムはニュープリントにより映像はより鮮明になっている。
期間中は約40分間の特別トークショーも行う。「南極料理人」(2009年)では沖田修一監督と札幌在住の原作者・西村淳さんが登場。沖田監督は同作で第1回日本シアタースタッフ映画祭の監督賞を受賞している。
同NPO事務局長の和田由美さんは「会員のアンケート1位は黒澤明監督の『白痴』(1951年)だった。あの黒澤監督が札幌を舞台に作った、というころをもっと見てほしい。そのほかも明日に元気が出るような作品ばかりを選んだ。昭和の時代をリアルタイムに楽しんだ方はもちろん、DVDで映画を見ている若い方には暗闇の大きなスクリーンで見てほしい。気軽に来場できる料金にしたので多くの方に楽しんでいただければ」と来場を呼びかける。
そのほかの上映作品は「赤いハンカチ」(1964年)、「網走番外地」(1965年)、「ギターを持った渡り鳥」(1959年)、「Love Letter」(1995年)。
入場料は当日券600円。7月2日まで。上映時間などは同NPOまたは同館のサイトで確認できる。