会計ソフト最大手の弥生(東京都千代田区)は7月3日、電話問い合わせ応対を目的とした「札幌カスタマーセンター」(札幌市中央区北2西1)を開設した。
同センターの開設は、コール数70万件を超えた大阪カスタマーセンター(大阪市)と品質保証部(本社)の拡張によるもの。候補都市選定には「人材の質」を重視し、集客力、人件費、助成制度などの点から、札幌を拠点として選んだ。同社は、ユーザーの視点から製品テストを行う「QAセンター」を4月より、同ビル内ですでに稼動している。
同社は、新拠点の開設に伴いカスタマーセンターとQAセンター合わせて60人の地元出身者を採用。カスタマーセンターでは、9月末までにさらに13人の追加採用を予定し、2009年9月末までには100人、将来的には200人体制を目指すという。
採用者は、契約社員が約88%のほか、正社員、派遣社員で構成している。約1カ月半の研修期間を設け、キャリアアップとして社内で簿記講座も無料で行う。「大阪カスタマーセンターにいる正社員の3分の1は契約社員から登用された」(同社カスタマーセンター担当の五月女尚執行役)という。
五月女執行役は「『魂のこもった』サービスの提供を目指す」とともに、第2、第3の拡張も予定しているという。