札幌パルコ(札幌市中央区南1西3)本館7階の「スペース7」で10月31日、消しゴム版画家、コラムニストとして活躍した故ナンシー関さんの作品を集めた「ナンシー関大ハンコ展-見た!彫った!書いた!39年の人生と全仕事」が始まる。
ナンシーさんと生前交流があった安齋肇さんや川勝正幸さんなどで結成された実行委員会を中心に、ナンシーさんの仕事場に残された5千個にも上る作品を多くの人に見てもらいたいと、7回忌に合わせて企画されたもの。今年6月に開催された東京・渋谷の「パルコファクトリー」を皮切りに、名古屋、仙台を巡回。渋谷会場では11日間の期間中、1万7,000人を動員する盛況ぶりを見せた。
同展は、消しゴム版画の原版約5千個。「音楽畑」「仕切る人たち」「アスリートは語る」など10のカテゴリーに分けて有名人の似顔絵約2,300個を展示するほか、デビューのきっかけとなった「丁稚シリーズ」、動物、自画像、ナンシーさんが好きだったプロレスのジャイアント馬場さんを彫った大判の作品なども。
会場の一角には、ナンシーさんの仕事現場を再現。ナンシーさんが実際に使用していたいすやテレビデオ、資料などを展示しているほか、愛用品や制作に使用していたカッター、原稿、ネタ帳、ナンシーさんが好きだったラジオ番組「ビートたけしのANN」を当時録音したカセットテープなど貴重な資料も。
そのほか、ナンシーさんの仕事仲間や友人であるみうらじゅんさんや清水ミチコさん、リリー・フランキーさん、竹中直人さんなど多くの有名人やクリエーターからのコメントも映像やパネルで紹介する。
販売コーナーでは、同展が渋谷で初開催されたのと同時に発売された書籍「ナンシー関全ハンコ5147」をはじめ、現在発売されているタイトルすべてを販売。作品の版画がプリントされたトートバッグや消しゴムハンコなどの会場限定商品も。1,000円以上の購入客には、仙台会場から急きょ用意された非売品の「おやじシール」を進呈する。
営業時間は10時~20時。入場料は、一般=300円、学生=200円。11月16日まで。