さまざまなジャンルのデザイナーや企業、ショップ、行政、学校などがひとつになり、「デザイン」を紹介するデザインイベント「札幌デザインウィーク」が10月31日~11月3日、今年も札幌市内各所で開催される。
今年で4年目を迎える同イベントは、展示会やセミナー、コンペティションなどでさまざまなデザインを紹介し、北海道の暮らしや環境、産業などを元気にする大規模なデザイン運動。「東京デザイナーズウィーク」と連携し2005年に始まったが、昨年独立。「札幌デザイナーズウィーク」から現在の「札幌デザインウィーク」に名称を変更した。
今年のテーマは「□つなぐ」。異分野のデザイナー同士やさまざまな機関などがデザインを媒介につながり、新しい価値観に対応した商品開発や思想の確立などを共有化するのが目的。ショップからは花店やアパレル、インテリアショップなど計28店舗、建築事務所から48カ所が参加する。
今年は目玉として、パティシエとデザイナーのコラボレーションによるデザインスイーツを発表。建築家やインテリア、グラフィックなどさまざまなデザイナー17人と、札幌洋菓子協会加盟洋菓子店のパティシエ13人がコラボレーションし、今年のテーマをデザインした15種類のスイーツを制作。参加各店のほか、大丸札幌店地下1階の特設会場で10月29日~11月4日の期間限定で販売する。
そのほか、デザイナー・五十嵐久枝さんを講師に招いたデザインフォーラムや、廃棄物を使って制作した組み立て式「どこでもcafe」、「北海道グッドデザインコンペティション」から生まれた商品を一堂に集めた展示会、今年3年目を迎える「SAPPOROエコデザイン展2008」、「SAPPORO ADC展」、40歳以下の若手建築家グループによるプロジェクトを紹介する「別冊UN40プロジェクト展」などさまざまなエキシビションも。一般の人の積極的な参加を促すため、今年は初めてスタンプラリーも企画した。
同実行委員会プロデューサーの山岸正美さんは「これまでは業界のイベントというイメージが強かったが、一般の人にわかりやすく伝えていこうとスイーツなどを企画した。細々と始まったが、人とものをつなぐコミュニケーションツールとして広がりを実感している」と話す。