JR札幌駅南口広場で8月30日・31日、航空・旅行企業や各国政府観光局などが「おすすめ」ツアーを紹介する「海外旅行フェア2008」が開催される。主催は、北海道や各国政府観光局、北海道経済連合会などで構成する北海道海外旅行促進事業実行委員会。
北海道は近年、香港や台湾をはじめとする東アジアからの旅行者数が増加している半面、原油高騰や若年層の海外旅行離れ、個人消費の低迷などを背景に北海道からの海外渡航者数は伸び悩みが続き、北海道民の出国者数は、2006年=33万4,000人、2007年=31万6,000人と減少傾向。同フェアで海外旅行需要の掘り起こしを図り、8,000人の来場者を見込んでいる。
会場には、同委員会に加入しているオーストラリアや中国、ハワイ、グアムなどの政府観光局10団体が出展ブースを設け、パネル展や観光イメージDVDを上映するほか、観光パンフレットやノベルティーを配布。当日はミスグアムが来札し、ウエディング需要の高いグアムをPRするため特設ステージでウエディングショーを行うほか、各国がそれぞれパフォーマンスを行う。
航空・旅行会社ブースには、全日空やJTB北海道、エイチ・アイ・エス、ジャルパックなど11社が出展。さまざまな旅行パンフレットを用意し、おすすめツアーの紹介や海外旅行の相談を受け付ける。
そのほか、ハウス食品による新商品PRを兼ねた飲食ブースやパスポート申請書配布ブース、30日には会場でFMノースウェーブ「ステーショントラベルサタデー」の公開生放送を行う。各出展ブースを巡るスタンプラリーでは、8ブースのスタンプを集めると各国の食品を進呈する企画も。
同実行委員会担当者は「北海道の観光ブームだけでは、将来的に航空路線の継続も危うくなる可能性もある。フェアを通じて北海道から海外への出国者が増えるよう、相互的な交流を深められれば」と期待を寄せる。