乳がんの早期発見・診断・治療の重要性を訴えるピンクリボン運動の一環として8月30日・31日、さっぽろテレビ塔とその周辺で啓発イベント「ピンクリボン in SAPPORO」を開催し、30日には札幌のシンボル・テレビ塔がピンク色にライトアップされる。
アメリカで始まり、世界・全国各地に広がりを見せる同運動だが、札幌で本格的に始まったのは2006年。患者や医師らが中心となり、旧札幌市民会館でマンモグラフィーの無料体験や啓発活動を行ったのが始まり。昨年から実行委員会を設立し、医師や患者、市民の交流の場としてピンクリボンパーティーを開催した。
今年は規模を拡大し、会期を2日間に延長。テレビ塔のライトアップは、今年初めごろから企画。テレビ塔が同運動に賛同し、今回初めてピンク色一色に染まる。ライトアップされるのは大通公園西側のみで、上田文雄札幌市長夫人・上田めぐみさんと昨年公開された映画「MAYU-ココロの星」原作者の大原まゆさんを招き、30日19時30分から点灯式を行う。点灯時間は20時~22時。
同日18時~19時30分には、昨年のピンクリボンパーティーを発展させた形で、今年は医師と市民が乳がんについて語り合うワークショップをテレビ塔2階で開催。31日10時~13時には検診車によるマンモグラフィー無料体験を行う。80人限定で、9時30分よりテレビ塔2階で整理券を配布。
そのほか、31日12時~16時には、三越札幌店と札幌パルコの間の歩行者天国周辺で街頭啓発運動を予定。北菓楼が協賛し、北海道土産として知られるピンク色のパッケージの菓子「はまなすの恋」3,000個を無償で提供。パンフレットとともに市民に配布する。ピンク色のチョークで希望者が思い思いのリボンを車道に描くロードアートも。
「テレビ塔をピンク色にするのが実行委員会の一つの目標でもあったので、こんなに早く実現するとは思わなかった」と話すのは同実行委員会の高橋暢子さん。「乳がんは女性だけでなくその家族にとっても重い問題。家族で参加してもらえれば」とも。