道内のアーティストらを中心とした音楽とアートのオールナイト野外フェスティバル「マジカルキャンプ2008」が8月30日から31日にかけて、手稲山のスキー場「サッポロ・テイネハイランド」(札幌市手稲区手稲本町)で開催される。
同イベントは、札幌をはじめとする道内のさまざまなジャンルのクリエーターが出演する24時間の野外フェスティバル。初開催となった昨夏は約800人を動員した。「音楽や芸術、文化で北海道をもっと元気にするきっかけになれば」(同実行委員会代表の木野哲也さん)と、今年は昨年の企画運営スタッフ有志らが実行委員会を立ち上げ、2回目となる今回の開催に至った。
当日は、サッポロ・テイネハイランド駐車場にステージを設け、メーンステージとなる「COME RAIN COME SHINE」を開催するほか、道内のアーティストのみを集めた「Mt.GARDEN STAGE」をゲレンデ部分で展開。道内外のDJら25人が出演する「MAGICAL PARTY BOX」も。
アートでは、今年11月に2回目を迎えるアートイベント「FIX・MIX・MAX」のプレ企画として、今年参加を予定しているアーティストのほか、札幌を拠点に活動するアーティストらが会場内数カ所でパフォーマンスを行う。アート系オンラインマガジン「SHIFT」が手がけるデジタルフィルムフェスティバル「DOTMOV FILM」のコーナーでは、優秀作品を紹介。スキーヤーやスノーボーダーが作る「SNOW LOUNGE」では、「NO MORE HOT」をテーマに映像作品や環境メッセージ展を開催。音楽部門、アート部門総勢50組が出演する。
そのほか、今年から会場での出店を募集し、札幌や千歳、函館、富良野などから飲食店8店舗、物販5店舗が出店。会期中は、通常16時に終了するロープウエーも500円で夜間特別運行し、普段は見られない石狩湾から札幌の夜景を一望できる。
会場では、昨年に続き環境NGO「ezorock」と共同で環境対策に取り組み、ディッシュ・リユース・システムを採用。移動食器洗浄車「アラエール号」を今回初めて導入する。会場への飲食物の持ち込みを禁止し、食器を洗って使い回すことで会場から出るゴミの量を削減。イベントの電力はすべてエコ燃料を使用し、飲食店から出る廃油もリサイクルするという。
木野さんは「さまざまなジャンルのクリエーターが壁を越え、24時間ひとつの場面を共有してもらいたい。最終的には出演アーティストにかかわらず、イベント名だけで人が集まるような、北海道の夏の定番イベントになれば」と話す。
開催時間は30日13時(開場=11時)~翌10時。チケット価格は、前売り券=6,500円(1,500人限定)、4人券=24,000円、当日券=7,500円。ローソンチケット、チケットぴあなどで発売中。