道産食材・食品などの販売を手がけるノースホープ(札幌市西区二十四軒1条4)が、北海道米を使用したユニークな和風ジャム「お米のジャム」を販売している。
開発したのは、道北・雨竜町で食品加工・販売を営む雨竜食品の源紀男社長(70)。甘酒の製造過程から水分を減らして偶然できたもので、その後配合の比率や発酵方法など試行錯誤を繰り返し、開発に10年を要したという。当初は雨竜町のみで販売していたが、今年6月からノースホープが運営する「こだわりの店 利尻のおばあちゃん」店頭で販売。7月より同社ネットショップでも販売を始めた。
価格は368円(160グラム)。雨竜町で生産された北海道米100%使用。精米時に欠けるなど商品化できない米を原材料に、麹菌を発酵させて製造。食品添加物や着色料を使わず、ほのかな甘みが特徴。
売れ行きは好調で、現時点での入荷分はすべて完売。次回は8月6日ごろの出荷を予定している。手作業で製造しているため大量生産は困難だが、ノースホープの田中猛課長は「ケーキや和菓子、菓子パンなどの原材料として業務用に広まれば」と期待を寄せる。「こうした面白い商品が限られた地域やコミュニティーだけで埋没しているケースは多く、そういうものを見つけて紹介できれば」とも。
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