クリプトン・フューチャー・メディア(札幌市中央区北3西4)が生み出したボーカロイド「初音ミク」から生まれた「雪ミク」のラッピング電車が11月22日、運行を始めた。
2010年度に運行を始めた「雪ミク」の市電は今年で6年目。2016年度バージョンの雪ミクの衣装テーマは、北海道の冬を楽しむウインタースポーツ。イラストレーターの豆の素さんがデザインしたメーンビジュアルをベースに、躍動的な初音ミクの姿とペットのラビット・ユキネ姿を車両全体にあしらう。
衣装原案はコンテンツ投稿サイトで一般募集し、5月にニコニコ生放送の視聴者投票で決まった。今年は雪ミクとラビット・ユキネのいずれも、御伽こたつさんがデザインした衣装が採用されている。
車内は「雪ミク」電車の歴史が分かる読み物やマナー啓発ポスターを掲示し雪ミク一色。車両中央部分には雪ミクのフィギュアも展示する。車内放送アナウンスは、初音ミクの声優の藤田咲さんが担当する。
21日に札幌市交通局電車事業所(中央区)で行われた車両展示では、10時30分の展示開始前に100人を超える行列ができるほどの盛況ぶりだった。
運行数は「西4丁目停留場~すすきの停留場」間を1日最大7往復。運行時間は「西4丁目停留場」始発7時7分(平日7時49分)、最終17時34分(平日18時19分)。12月中旬に予定している市電ループ化後は運行ダイヤが変更になる可能性がある。来年3月27日まで。