
赤れんがテラス横の札幌市北3条広場「アカプラ」で8月30日、まちびらきオープニングセレモニーが行われ、フラワーカーペットの披露とアカプラのロゴが発表された。
一般公募から選ばれたカップルのフラワーカーペット結婚式の様子
29日、約200人の市民ボランティアと近隣地域の人々が8万本のバラの花びらで描かれたフラワーカーペットを9枚製作し、北3条広場、赤れんがテラス、チカホ(札幌駅前通地下歩行空間)を彩った。翌日のセレモニーでは、フラワーカーペットをバックに札幌旭丘高等学校合唱部の生徒と卒業生ら総勢100人が歌劇「アイーダ」の「凱旋(がいせん)行進曲」を合唱した。
セレモニーに出席した札幌駅前通地区活性化委員会会長の越山元さんは「7月19日にオープンしたアカプラと8月28日にオープンした赤れんがテラス、背後に赤れんが庁舎があるこの場所から地上のにぎわいをいかに取り戻すかを考えていきたい」とあいさつ。沿道事業者を代表して三井不動産 北海道支店・清水弘之支店長は「われわれの予想を上回り、28日・29日の2日間とも万単位のお客さまが赤れんがテラスを訪れた。アカプラを拠点にチカホを利用している8万人の一部を地上に呼び戻すことが目的だが、すでに人の流れに変化が生まれている」と話した。「ここは歴史的な産業道路を象徴している場所。札幌のビジネス街の中心であるこの一角で北海道らしさを感じながら、ゆっくりしてもらえるとうれしい」と上田文雄札幌市長も新名所に期待を寄せる。
イベント後半では、一般公募から選ばれた石井祐樹さんと島田愛さんが日本初のフラワーカーペットウエディングを行った。同イベントのために手作りされたバラの花をイメージしたドレスを着た島田さんがフラワーカーペット間の赤れんがをバージンロードに見立てて入場すると会場が拍手に包まれた。上田市長と在ベルギー国名誉領事・ロイズコンフェクトの山崎泰博社長が立会人となり、セレモニーに集まった大勢が2人の結婚を見届けた。
フラワーカーペットは、花びらや自然素材を使って一つの大きな絵を作り上げるイベント。ベルギーの首都ブリュッセルでは2年に1度、大きな祭典が開かれており、札幌では初開催。色とりどりのカラーサンドや廃棄される花や材料などを使って、ベルギーのフラワーカーペットのデザインをモチーフにしてデザインしている。