10月4日に北海道先行公開する映画「ぶどうのなみだ」の映画完成記念イベントが8月28日、札幌北3条広場「アカプラ」(札幌市中央区北3西4)で行われた。
同イベントに、三島有紀子監督、主人公・アオを演じる大泉洋さん、ヒロイン・エリカ役の安藤裕子さん、アオの弟役の染谷将太さんが登壇して映画をPRした。会場の「アカプラ」は同日グランドオープンした「赤れんがテラス」に隣接する広場で、大泉さんの出身地である江別市で作られた赤れんが21万個で敷き詰められており、北海道庁旧本庁舎(通称・赤れんが庁舎)をバックに、れんがをレッドカーペットに見立てた記念イベントとなった。
繰り広げられたトークで大泉さんの印象を、監督は「太陽みたいに皆を明るくして現場を引っ張ってくれた。アオは黙々とワイン造りをしている男だが、その割にはお酒を飲んで顔がむくんでいることがあった」と苦言を呈した。安藤さんは「ストイックなアオになるために毎日ランニングしていた。でも熊が出るからとやめる日もあった」。染谷さんは「僕たちを喜ばせてくれ、おいしいところに連れて行ってくれた。でも『やばい。金が3,000円しかない』と言われ僕が払った」などと、それぞれ撮影中のエピソードを披露した。
トーク後半、高橋はるみ北海道知事が登壇し、大泉さんに北海道「福」知事の辞令が交付されるサプライズもあった。「福」は幸福の「福」の意味を込める。「福」知事任命は、北海道とクリエイティブオフィスキューの包括連携協定の一環だという。
「拠点を北海道にこだわって活動していただいている大泉さんに、北海道の魅力をもっと発信する契機となるよう北海道特別『福』知事に任命したい。鈴井社長の了承も得ている」と高橋知事から発表されると、「謹んでお受けいたします」と大泉さん。辞令交付後は、終始政治演説の口調で映画PRを始め、出演者にも同じ口調でのトークを促し会場を沸かせた。
13時30分から札幌シネマフロンティアで完成披露試写会も実施。上映前に出演者の舞台あいさつが行われ、映画にも登場する「ぶどうのなみだ」ラベルの超大型ボトルが登場。ワイングラスを持って記念撮影も行われた。
映画「ぶどうのなみだ」は、オール北海道ロケで撮影。北海道・空知にあるワイナリーを舞台にした物語。全国公開は10月11日を予定。