6月1日から行われている「札幌軟石まつり2014」の一環で21日、石山緑地(札幌市南区石山)で初めてのキャンドルナイトが開催される。
石山緑地の代表的景観の「ネガティブマウンド」をメーンに3000個のキャンドルをともす。このキャンドルは石山在住の府川エリザさんと高橋恵美子さんが東日本大震災の直後から被災地支援を目的に作り続けているチャリティーキャンドル。昨年初めて開催した「札幌軟石まつり2013」で、実行委員会のスタッフが2人に出会ったことがキャンドルナイトのきっかけになったという。石山地区に拠点を置く工芸作家らがチャリティーキャンドルのサポートを始め、今年3月11日に仲間内で石山緑地にキャンドルをともしたことが発端になった。
最初は身内から始まったキャンドルナイトだったが、札幌市が「さっぽろキャンドルナイト」の取り組みを行っていることや、同施設を管理している南区土木センターの協力を得られることになり、今年の軟石まつりの目玉イベントとして石山緑地でキャンドルナイトを実施することになった。今年1月に札幌市民が選ぶ景観1位に石山緑地が選ばれたお祝いの意味もあるという。
キャンドルの明かりの中、佐藤ススムさんによるライブ生け花、梅吉太鼓店のアフリカンドラムライブ、凛子さんの二胡演奏、山内憲介さんのカリンバ演奏、石山緑地の巨大な石壁をスクリーンに東海大学の吉村卓也教授が軟石の採掘場を空中う撮影した映像が投射される他、いしやま朝市実行委員会の協力でソフトドリンクやアルコール、焼き鳥、巻きずしなど飲食販売や雑貨、花苗を販売する「いしやま夕市」も行う。
同実行委員会の小原恵さんは「昨年は会場の『ぽすとかん(旧石山郵便局)』に1カ月間に約1000人の来場者があった。今年はすでに1週間で360人の来場がある。キャンドルナイトは今年初めての試み。キャンドルで彩る石山緑地の幻想的な雰囲気を味わってほしい」と来場を呼び掛ける。
石山緑地はかつて建材に使われた札幌軟石の採掘場跡地を1997年に公園に再生し、市民の憩いの場となっている。
軟石まつりでは、他にもコンサートや石の建物探訪や採掘場跡めぐりなどのイベントを実施している。詳しくはホームページで確認できる。
開催時間は18時30分~21時。入場無料。雨天中止。チャリティーキャンドルはキャンドルナイト会場や札幌軟石まつり会場で販売する。1本100円。石山軟石まつりは今月30日まで。