支笏湖(しこつこ)畔の特設会場(千歳市支笏湖温泉)で1月24日、「千歳・支笏湖氷濤(ひょうとう)まつり」が始まった。夜にはライトアップも行われ、七色に照らされた幻想的な氷像に多くの見物客が目を輝かせた。
支笏湖の湖水を使って作る大小30基の氷像を展示する同イベント。今年で36回目を迎える。
2007年度から6年連続で水質日本一(環境省・公共用水域水質測定結果)に選ばれた同湖水を使って作る氷像は、独特の青さを帯びた氷に仕上がり、「支笏湖ブルー」と呼ばれ、約10万トンの水を使う。夜はLEDライトで照らされ、昼とは一変した幻想的な雰囲気に包まれる。
一番大きな氷像は会場入り口にある高さ11メートルほどの「ブルータワー」と「レッドタワー」。会場一帯を見渡すことができる氷の展望台、夜にライトアップされると緑一色に染まる「コケの洞門」などの氷像のほか、氷の滑り台などのアトラクションもあり、大人も歓声を上げて楽しんでいた。
来場客の年齢層は幅広く、カップルや大学生、年配の団体客、アジア人観光客などの姿が見られた。札幌市内から訪れた20代のカップルは「写真で見てきれいだなと思っていたが、実際に来てみると迫力もあって驚いた。一度は来てみる価値があると思う美しさがある」と話していた。
期間中の土曜・日曜・祝日は18時30分から約10分間、300発の花火も打ち上げる。
開催時間は9時~22時(ライトアップは16時30分から)。入場無料。2月16日まで。