FIA世界ラリー選手権大会(以下WRC)の日本大会「ラリージャパン」大会組織委員会は4月14日、札幌ドーム(札幌市豊平区羊ヶ丘1)で記者発表会を行い、今年の開催地をこれまでの十勝管内から札幌を中心とした道央圏に移し、札幌ドームを拠点に開催すると発表した。
WRCは、F1と並ぶ世界最高峰の国際ラリー大会。市販車をベースに改造したマシンで、世界中を転戦しながら一般道で極限のスピードを競い合う。2004年に日本で初開催し、今年で5年目。道央圏への開催地の移転は、経済効果の拡大や利便性などを考慮したため。今回の道央圏開催では「MORE」をコンセプトに、十勝開催時の24万人を越える60万人の観客動員を見込んでいる。
開催予定地は、札幌市、千歳市、恵庭市、苫小牧市、夕張市、岩見沢市、三笠市、美唄市の道央圏8市。札幌ドームには、同大会全体の中枢機能を設置。競技管制ルームを設けた大会本部をはじめ、情報発信場所となる「メディアセンター」、参戦チームの拠点としてラリーカーの整備を行う「サービスパーク」のほか、コースをレイアウトした「スーパーSS」を集積。「スーパーSS」は、アリーナに2台のラリーカーが同時走行できるコースを構築する。インドアスタジアムで2台同時走行ができる「スーパーSS」は世界初。
スケジュールは、10月30日=シェイクダウン・ラリーショー・開会式典、10月31日~11月2日=競技、11月2日(最終日)=表彰式を予定している。