札幌・大通りにナポリピッツァ専門店「PIZZERIA DalSegno Due(ピッツェリア ダルセーニョ ドゥエ)」(札幌市中央区南2条西1、TEL 011-213-1335)がオープンして1カ月が過ぎた。開店は9月8日。
店舗面積は約30坪、席数はテーブル26席、カウンター8席。ナポリから直輸入し札幌で赤と黒のクラッシュタイルを張ったまき窯が厨房で存在感を放つ。
伝統的材料と製法でピッツァをまきで焼き上げる正統派ピッツァが売りで、ピッツァ職人の吉田健悟さんは2011年9月に東京・汐留で開催された「ナポリピッツァ職人日本選手権」で全国のベテラン職人27人の中から初代日本チャンピオンに輝き、世界大会に参加した実績を持つ。
吉田さんは6年前、本店である「RISTORANTE PIZZERIA DalSegno(リストランテ ピッツェリア ダルセーニョ)」(東区)のオープン20周年を機に、調理スタッフからピッツァ職人に転身。伝統的なナポリピッツァを店のメニューに加えるため、真のナポリピッツァ協会・ 日本支部支部長が経営する「さくらぐみ」(兵庫県赤穂市)で技術を学び、帰札後、同協会の認定店かつピッツァ職人となる。北海道の認定店は恵庭市にある「Pizzeria e Trattoria CERVO(ピッツェリア エ トラットリア チェルボ)」を含め2店のみ。新店は新たな認定店として審査中だという。
今年6月に2号店の出店計画をスタートし、急ピッチで出店準備したため、店内の内装作業も店舗スタッフも協力して進めた。オープン後1カ月間、本店のなじみ客や知り合いだけにPRし、じっくり接客体制を整えていった。
「真のナポリピッツァ協会の認定店として、東区よりも人通りが多い大通りに出店して札幌に伝統的なピッツァを広める使命があると考えた。ナポリではパスタは家庭の味で、まき窯で焼き上げるピッツァは店で食べるのが普通。その日の気候や湿度によって材料の配合や発酵時間を調整し、まき窯の温度を450度に管理し、約1分~1分半で香ばしく焼き上げるのがピッツァ職人の技。」と吉田さんは自信を見せる。本店はイタリア料理を提供するが、新店ではナポリピッツァを中心にしたメニューでパスタ類を置かないこだわりをみせる。
ランチメニューは、「インサラトーナ・ランチ」(840円)、「ピッツァ・ランチ」(1,000円)、「ナポリ・ランチ」(1,575円)、「スペチャーレ・ランチ」(1,890円)を用意。ディナーはトマトベースやモッツァレラベースのピッツァ17種類(1,050円~)、前菜、肉料理、デザート、ワインなどをそろえる。
「おすすめ」は、トマトソース、ミニトマト、水牛のモッツァレラチーズを使った「ヴェラ・ピッツァ(真のナポリピッツァ)」(1,995円)。「ナポリから毎週届く水牛のモッツァレラチーズがポイント。コクがあるのに癖がなく、チーズのおいしさを楽しめる」という。「札幌ラーメンのように、地元のお客さまにナポリピッツァを気軽に楽しめるように広めていきたい」とも。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー=17時30分~22時。月曜定休。