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札幌・中心街にナポリ料理店-恵庭の人気店「チェルボ」経営会社が新店舗

「ニューヨークの下町にあるピッツェリアをイメージした」という店内の様子

「ニューヨークの下町にあるピッツェリアをイメージした」という店内の様子

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 札幌中心街・創成川近くにナポリ料理を提供するイタリアンレストラン「ANTICA PIZZERIA BISON(アンティカ ピッツェリア バイソン)」(札幌市中央区南2条西1、TEL 011-596-8593)がオープンして1カ月が過ぎた。経営はエストイゾラ(恵庭市)。

マリオアクント社製の本格的なピッツァ窯

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 2008年、北海道では1号店となる「真のナポリピッツァ協会」加盟店となった恵庭市の人気店「Pizzeria e Trattoria CERVO(ピッツェリア エ トラットリア チェルボ)」やジェラート店「Gerateria Gigi(ジェラテリア ジジ)」を経営する同社の新店舗としてオープンした同店。店舗面積は30坪。席数は、カウンター8席、テーブル席24席の計32席。

 オーナーの東島実さんは10~20代のころ、セミプロのロックバンドで活動していたが、引退後、イタリア・ナポリに渡りナポリ料理を中心としたイタリアンを勉強。帰国後、自分の店を持つために恵庭でチェルボをオープンしたという。

 チェルボは繁華街ではなく住宅地の中にあるため、オープン当時はほとんど来客がなかったが、「真のナポリピッツァ協会」加盟店となったことをきっかけに、徐々に口コミが広がったという。チェルボで提供するピッツァは、材料の元となる粉から全てナポリ産のものを使うが、バイソンでは東島さんが個人的に目指したいピッツァを作り、サイズもチェルボよりも小さい25センチ前後のものを提供する。

 内装は、マンハッタンのダウンタウンにあるピッツェリアをイメージし、東島さんと同社レストラン事業部営業部部長の清水春雪さんがデザイン。床のタイルや料理を提供する皿なども東島さんが自らデザインしたという。ガラス棚やインテリアなども、実際にナポリにあるピッツェリアをほうふつとさせるものをあしらった。店舗の場所は、あえて札幌の中心街にありながら、目抜き通りから外れた「ちょっと隠れた場所」を選んだという。

 ナポリのマリオアクント社から導入した本格的なピッツァ窯で焼き上げるナポリピッツァが「おすすめ」(清水さん)の同店。「外はサクっと。中はもちっとした感触が楽しめる」というピッツァメニューは「マルゲリータ」「マリナーラ」(以上1,050円)など。

 パスタは、イカの胴体を輪切りにした形の「カラマーリ」や、小粒の「フレーグラ」など数種類の形状のものを用意。主なメニューは「青森産にんにくのペペロンチーノ リングイネッティ」(1,050円)、「セグロイワシとフェンネル 香草パン粉のスパゲッティ」(1,365円)、「牛バラ肉とタマネギのナポリ風ジェノヴェーゼ カラマーリ」(1,575円)、「新鮮な貝類のシャラテッリorフレーグラまたはリングイネ」(1,995円)など。

 そのほか、「ナポリ名物セグロイワシのマリネ」「ナポリ名物溺れタコのトマト煮込み」(以上945円)、「ナポリ産ポンティコルヴォ社のフレッシュモッツァレラとトマト」(1,260円)、「豚肉のミートソースとモッツァレラのライスコロッケ」(630円)、「ムール貝の黒こしょう蒸し」(1,050円)など、ナポリの下町で実際に食べられているメニューも用意する。

 ドリンクは、アイスピーチティー(350円)、5種類のレモンをブレンドしたレモネード「ビアンカ」、10種類以上のエキスを使ったジンジャーエールテイストの「ロッサ」(以上650円)、イタリア産瓶ビール「モレッティ」、カクテル各種(以上600円)、リモンチェッロ(500円~)、グラッパ(800円)など。ワインは、ナポリがあるカンパーニャ州のものがほとんどで、「北海道にはなかなかないもの」をそろえる。

 オープンから1カ月。女性客を中心に、30~70代の幅広い年齢層の来客があるという。「もともとチェルボを知っている方に来ていただけることが多い」と清水さん。「店名の『アンティカ』は英語でいう『アンティーク』。古き良きもの、気軽でラフなナポリの下町をイメージした。20代のスタッフがほとんどのフレッシュで元気な店なので、気取らず、かしこまらず、どんな方でも気軽にお越しいただければ」とも。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー=17時30分~22時30分。水曜・第2火曜定休。

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