札幌シネマフロンティア(札幌市中央区北5西2)で9月14日、「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の公開を記念して本間芽衣子役の声優・茅野(かやの)愛衣さんが舞台あいさつを行った。
「札幌BL(ボーイズラブ)事変」などのつっこみに照れ笑いを浮かべる茅野さん
同作は2011年4月~6月に放送されたテレビアニメの劇場版。小学生のころ仲が良かった宿海仁太(通称=じんたん)、本間芽衣子(同=めんま)、安城鳴子(同=あなる)、松雪集(同=ゆきあつ)、鶴見知利子(同=つるこ)、久川鉄道(同=ぽっぽ)の6人は、「超平和バスターズ」というグループを作り秘密基地に集まって遊んでいた。しかし、ある出来事をきっかけにめんまが事故で死んでしまい、めんまの死により5人は心に傷を負い、いつしか疎遠になっていった。しかし高校生になった夏のある日、じんたんの下へ、じんたんにしか見えない幽霊としてめんまがやって来た。「ある願いを叶えるためにじんたんの前に現れた。願いは皆じゃないと叶えられない」というめんま。5人はめんまの願いを叶えるため奮闘。ばらばらだった「超平和バスターズ」の絆が再び結ばれていく。劇場版ではテレビ放送された全11話を再構成し、結末から1年後の皆の姿を描いた新たな映像も加えた。
会場では、テレビシリーズ最終話のかくれんぼのシーンを再現。観客全員が「めんま見つけた」と呼びかけ、「見つかっちゃった」というセリフの後に茅野さんが登場した。
茅野さんはクマについてトークするなど「北海道ネタ」で会場を盛り上げた。女性に対し「じんたん、あつゆき、ぽっぽの中で誰が好き」と、男性キャラクターの好みを質問。続いて男性にも「じんたんが好きな人」と質問したところ「男の人には男性キャラクターではなく好きな女性キャラクターを聞く流れでは」「話題のBL(ボーイズラブ)ですか?これ『札幌BL事変』ですよ」などと「つっこみ」が入り、茅野さんの天然ぶりに会場から笑いが上がった。
「超平和バスターズの1年後も描かれ、それぞれの恋模様も動きがある。めんまもあなるもつるこも皆かわいい」と茅野さん。「オーディションを受けて声優として歩み始め、私の20代は『あの花』一色。こうして劇場版になったのは本当にうれしい。皆さんに会えたことが本当に良かった」とあいさつ。最後に「超平和バスターズは」と茅野さんが呼びかけた後、観客が「なまら仲良しだべ」と応える掛け合いを行い、会場を後にした。
全国公開中。