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札幌に農家直営ロンドンカフェ、6次産業化で日本と英国文化の架け橋目指す

店舗内観

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 札幌・北海道立近代美術館近くに7月26日、農家直営のロンドンカフェ「THE BEST MUMMY」(札幌市中央区北3西17、TEL 011-211-8333)がオープンした。

北海道産ライ麦パンを使ったサンドイッチ

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 北海道食材とイギリス料理の「ベストミックス」「農業の6次産業化」をテーマに据える同店。チーフマネジャーの後藤亜弥華さんがロンドンでスキンセラピストとして美容を学び、現地の文化に触れ「日本にもロンドンにあるようなわくわくする店を作りたい」「世界的にも魅力的な北海道の食材を使ってイギリスの家庭料理を提供したい」という思いの下、後藤さんの家族と留学中に出会ったデザイナーらと協力して開業。農業法人を設立し、自社の農場で栽培した食材なども取り入れ、東京農業大学オホーツク実学センターなどの協力の下、6次産業化を進めて「農家直営」の業態で営業する。

 「ビューティーセラピストの母がロンドンに行って最先端の美容や文化に触れたことをきっかけに、その魅力をいつも聞いていた。私や妹もロンドンに留学しその魅力に触れ、自分たちが見てきた素晴らしさを伝えたいと思った」と後藤さん。店名は、後藤さんの母・茂美さんのビューティーサロンやカフェの来店客が「ママと呼んで親しみを込めて訪ねて来る」(後藤さん)ことに由来し、ロンドンの家庭と母をイメージしたという。

 店舗面積は約40坪。席数は、店内20席、テラス8席。店内は留学先だったロンドン・チャークファームのカフェをイメージ。留学先で出会ったというデザイナー・藤本和憲さんが手掛けた。白を基調にした内装で、「ママのお家」をコンセプトにした「台所」「リビング」「読書部屋」など、空間ごとに雰囲気を変えた。「それぞれの部屋の魅力、『優しいママの家庭』を楽しんでいただければ」と藤本さん。2階はビューティーサロンとしても営業する。

 主なメニューは、サロマ漁協から仕入れた「ホタテのチャウダー」(600円)、北海道産ライ麦パンのサンドイッチ「クラシックサンド」「B.L.A.T.(ベーコン、レタス、アボカド、トマト)」(以上580円、スープセット1,030円)、滝上町の「井上牧場」から仕入れた牛のローストビーフを使った「マミーのカリー」(850円)、網走産のタラを使い揚げる衣にビールを入れる「フィッシュ&チップスとソーセージドッグ」、「クリームティー 紅茶とスコーン(2個)セット」(以上950円)など。

 ドリンクは、「横井珈琲」(西区)から仕入れるオリジナルブレンド豆のコーヒー各種(400円~)、「アッサム」「ダージリン」「イングリッシュブッレクファスト」などの紅茶各種、「カモミールティー」「ペパーミントティー」などのハーブティー(以上550円)や「バス・ペールエール」(750円)、「ロンドンプライド」「パンクIPA」(以上850円)などのイギリス産ビールやアップルサイダー「ストロングボウ」(750円)などを用意する。

 現在、6次産業化プロジェクトとして東区・東雁来の約6000坪の農場でハーブを育て、5年後にはハーブ園として開業予定。

 「サンドイッチを持ってランチ、夜はパブに出かけて楽しむ。ロンドンで楽しんだ思い出を体験していただけるような食事や雰囲気を再現できた。思い思いの時間を楽しんでいただければ」と後藤さん。「農業の6次産業を通して日本、北海道、イギリスをつなぐ架け橋、文化をつくりたい」とも。同店「ベストマミー」の茂美さんは「これからの農業を誰が守っていくのかという思いもあり6次産業化を目指した。日本とイギリス、両面のプラスの部分を取り入れ、相互に発信していきたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は11時~20時。月曜定休。

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