HMV札幌(札幌市中央区北5西2)で現在、ロックバンド「BLANKEY JET CITY(ブランキー・ジェット・シティ)」のパネル展を行っている。
店内で展開される「BLANKEY JET CITY」特設コーナー
ボーカル&ギター・浅井健一さん、ベース・照井利幸さん、ドラム・中村達也さんによる3ピースで、1990年にデビュー。バンドブームに沸いた当時、他のバンドとは全く異なるスリリングで強烈な緊張感を響かせる楽曲やライブの数々で日本の音楽シーンに大きな衝撃を与え、デビューと同時に唯一無二の存在として確固たる地位を確立した。2000年に通算12枚目のオリジナルアルバム「HARLEM JETS」を発売し、同時に解散を宣言。ラストツアー「LOVE IS DIE DIE IS A CHANGE」で全国をめぐり、横浜アリーナで2日間のラストライブ「LAST DANCE」を行い解散した。しかしその後、日本最大級の夏フェス「FUJI ROCK FESTIVAL 2000」のステージに再び登場し、今なお「伝説」と語り継がれるほどの圧倒的なステージを披露して10年間の活動に幕を閉じた。今年1月、翁長裕(おながゆたか)さん監督で、ラストツアーの様子を記録したドキュメンタリー映画「VANISING POINT」を全国の映画館で上映。当初は1日限定上映の予定だったが、各地でチケットはソールドアウトし、上映期間を延長するほどの反響で、解散から13年たった現在も圧倒的な支持を受ける人気ぶりを証明した。
同展は今月27日、アルバム「COMPLETE SINGLE COLLECTION 『SINGLES』」(3,000円)を発売したことに合わせて企画されたもので、札幌のほか、全国一部のHMVでも展開。ラストツアーの模様を収めた写真家・富永よしえさんの写真集「break on through」の中から抜粋したパネル14枚を展示する。
シングルスは2枚組みで、ファーストシングル「不良少年のうた」からラストシングル「SATURDAY NIGHT」を収録し、1枚目のボーナストラックには、ソニーのウオークマンのCMに起用された未発売シングル「MY WAY」もラインアップされている。同作発売に合わせ、今まで発売したSHM-CD版のアルバム、DVD作品もリプライズして販売する。
「直撃世代でなく、バンドを知ったのは解散した年の2000年。ロックも知らない中学生の当時、テレビで『SEASIDE JET CITY』のPVが流れて一気に魅力に引きこまれた。知ったのは解散直前だったが、一番好きなバンド」と話す20代のファンの男性。「こうしたきっかけでブランキーの格好良さが世に知れ渡るのはいいことだと思う。改めてブランキーのシングル史を振り返りたい」とも。
開催時間は10時~21時。終了期間は未定。