食べる

狸小路に伝統の札幌ラーメン店「糸末」復活-閉店から13年、営業再開

店舗外観

店舗外観

  • 0

  •  

 札幌伝統のラーメン店「糸末」(札幌市中央区南3西6、TEL 011-221-1330)が13年ぶりに営業を再開し2カ月が過ぎた。

50年間仕込み続けてきたみそを使うみそラーメン

[広告]

 約50年前に開業し、「味の三平」(南1西3)らと共に「札幌みそラーメン」の礎(いしずえ)を築いた店として地元民に愛されていた同店。1999年、創業者の三浦昭男さんが亡くなり閉店したが、13年たった現在、妹の同店おかみが「おいしいラーメンなのでまた多くの方に味わってもらえたらと思うようになった」と、知人の料理人で現店主の森さんに声を掛け営業を再開したという。

 店舗面積は約14坪。席数は12席。店内には、当時から飾っていた「王将」の置物や高倉健さんのサイン入りポスターなどを飾る。再開当初、先代の調理法に関する資料は一切残されておらず、まずは味を再現するために共「先代の味」を求めて試行錯誤したという。

 主なメニューは、みそ・塩・しょうゆ(以上700円)、チャーハン(小盛り100円、大盛り300円)、創業時から人気のおかみ特製の「五目ひじきごはん」(100円)など。麺は当時から使い続けてきた「森住製麺」(東区北45東17)の中太ちぢれ麺。「おすすめ」はみそラーメンで、ベースとなるみそは閉店前から閉店後もおかみが50年間作り続けてきたという。

 三浦さんの命日でもあった8月24日のオープン日は、100人以上の行列でにぎわった。8~9割が昔なじみのファンだったという。森さんは「現在も先代の味に一層近づけるように日々奮闘している。札幌ラーメンの一時代を築いた味を、たくさんの方に味わっていただきたい」と話す。

 営業時間は11時~23時。木曜定休。

札幌経済新聞VOTE

コンビニでおにぎりを買ったら…

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース