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札幌のラーメン店「狼スープ」営業再開-常連客から「待っていた」と反響も

「狼スープ」外観と店主の鷲見さん

「狼スープ」外観と店主の鷲見さん

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 札幌のみそラーメン専門店「狼スープ」(札幌市中央区南11西1、TEL 011- 511-8339)が1年半ぶりに営業を再開した。

「みそラーメン」

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 同店は、全国のラーメンファンやミュージシャンらが来店する「穴場」として知られる札幌の人気ラーメン店。北海道産のジャガイモ「北あかり」を溶かし込みまろやかな甘みのある濃厚なスープが特徴の一つで、「札幌みそラーメン」文化にオリジナリティーを加えた。

 2009年、店主の鷲見さん(36歳)がタイでボクシングのプロデビュー戦を行うため3カ月間休業。「高校のころ、2年間ボクシングをやっていたが中途半端で辞めてしまったのが心残りだった。店を始めて3年ほどたって軌道に乗り始めたので、店の仕事と並行してプロデビューを目標に練習を重ねていた」と鷲見さん。「日本でプロテストに合格したが、一度失効してしまった。日本では年齢制限などの問題がありどうしようか悩んでいたとき、辰吉丈一郎選手が年齢制限のないタイでカムバックした話を聞き、タイでデビュー戦を目指した」という。

 タイでプロテストに合格した鷲見さんは「年齢も考慮したが諦めたくはなかったので完全にボクシングに集中したかった」と、2010年9月から再び休業。「店を空けておくだけではなく有効活用できないか」と札幌のラーメン店「彩未」(豊平区)に相談し、3カ月ごとに彩未が「けいすけ」「きび」「tetsu」「せたが屋」などの東京のラーメン店とコラボする企画も展した。

 昨年9月に札幌に帰ってきた鷲見さんは、タイの現地の味に触れ「アジアンラーメン チャナ姫」として新たな業態で限定店を開くなどのチャレンジも試みた後、今年4月に従来の狼スープとして店を再開した。主なメニューは「みそラーメン」(750円)、「みそ卵ラーメン」(850円)など。

 再開から約2カ月がたちなじみのファンなども駆け付けたという。「ここを好きでいてくれた人がいるということが本当にうれしかった」と鷲見さん。「これらもっと腕を磨き、地元はもちろん道外にもこの店の味を伝えたい」とも。

 営業時間は11時~15時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。水曜定休。

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