国内最大級のジャズフェス「SAPPORO CITY JAZZ~Ezo Groove 2012~」の会見が3月29日、札幌市役所で開かれ、ジャズプレーヤー・渡辺貞夫さんの音楽・芸術監督(財団法人札幌市芸術文化財団 音楽・芸術監督/以下同様)就任、プログラム概要などが発表された。
映像が投射された幻想的な空間で食事やドリンク、ライブが楽しめるホワイトロックミュージックテントライブ(Photo by Kei.Obata)
2007年7月から開催から今年で6回目を迎える同フェス。「札幌がジャズの街になる」をテーマに札幌の新たな観光文化資源の創出を目指した音楽イベントとして開催され、7月の初旬から約50日間、札幌市内各地をステージに開催される夏の風物詩。今年は7月7日~8月23日までの48日間開催し、プロのアーティスト約50組、アマチュア約250組を迎える予定。
「渡辺さん自身このフェスや札幌のジュニア向けのジャズスクールなどに協力していただいていた。札幌の街の新たな特色や文化発展など、街づくりの一環として渡辺さんに話をしたところ興味を持っていただいた」と就任までの経緯を紹介した上田市長。「札幌の街を創造する上でこのフェスはとても重要なもの。世界を舞台に活躍する渡辺さんが芸術監督や企画運営に携わることでフェスの水準が世界レベルに達するとともに『札幌がジャズの街に』というスローガンが世界に届くように」とあいさつで述べた。
渡辺さんは「『芸術監督』」というと光栄だがちょっと気が重い。楽な気持ちで臨みたい」と笑顔で話し始めた。続けて「札幌では中学生とのビッグバンドやジュニア向けのセッション企画などに携わり昔から縁がある。これほどの規模・企画性で長い期間ジャズフェスをやっているのは国内では札幌だけ。うらやましい。世界の中でも『札幌ジャズ』を認識してもらえればうれしい」とあいさつ。「今年も子どもたちとの企画があるので、音楽に携わる子どもたちには全員何らかのサポートをしたい。共に楽しみ、私も教えてもらいたい」とジュニア育成に関しての意気込みも語った。