札幌・発寒南駅近くに昨年12月14日、スープカレー専門店「PROPS(プロップス)」(札幌市西区発寒3条6、TEL 011-663-1700)がオープンした。
市内のスープカレー店で修業し、共同経営のオーナーと共に専門店を経営していた水村明宏さん。「子どもから年配の方まで気軽に食べてもらえるスープカレー」をコンセプトに、独立を果たした。「スープカレーというと若い人たちの食文化として栄えているイメージがあった。アットホームな雰囲気で安心して食べてもらえるスープカレーを提供したかった」と水村さん。「無添加・無着色、冷凍物の食材を使わないで安心・安全の食を提供したかった」
店舗面積は約22坪で、席数はテーブル32席。店内は赤と白、木を基調とした洋装にレトロ調の飾り付けで和をイメージし「和と洋」を組み合わせた。「スープカレーは北海道のご当地グルメ」という思いから北海道産の食材を使い、野菜は知人の青果店から卸してもらうなど「質にこだわる」という。スープは、鶏ガラ、鶏もみじを使った動物性スープとかつお節、シジミ、桜エビ、香味野菜と果物を組み合わせ、鶏もみじのコラーゲンと食感を生かしたとろみのあるまろやかなスープに仕上げた。「香りをふんだんに出せるように」と注文を受けてからスパイスを調合し、作り置きのスープは作らないなど工夫を凝らす。
水村さん「おすすめ」のメニューは、北海道・厚真産の地鶏を蒸して肉の味を逃がさないように調理した「鶏の極み」(980円)、上富良野産の豚肉を和風だしで煮込み脂のうま味を生かした「煮豚」(1,080円)。
そのほか「磯の幸」(1,180円)、「四季野菜」(980円)、「ふわふわつくね」「じゅわバーグ」「炙(あぶ)り厚切りベーコン」(以上1,080円)、「お子さまカレー」(600円)、ランチメニューにはコーヒー・サラダ・ケーキ・ドリンク・アイスなどの中から2品を追加し、追加しない場合は100円引きにする。コーヒーは専門店「いわい珈琲」(豊平区)でオリジナルブレンドした深いり焙煎(ばいせん)豆を使う。「濃い口であっさりした味わいが特徴。コーヒー一杯からでも気軽に立ち寄ってもらえれば」
客層は幅広く、近隣住民のリピーターが多いという。水村さんは「食事を提供するだけではなく、スタッフとお客さまが気軽に会話できるアットホームな接客でもてなしたい。一人でも多くのお客さまに食べていただき、当店の味や店の魅力を伝えたい」と話す。
営業時間は11時~21時(ランチは15時まで)。月曜定休。駐車場7台。